第5章:いざ、耳コピチャレンジ!
5-1. 耳コピの進め方:Basic Steps (基本ステップ) をマスターしよう!
音感トレーニングジムとリズムトレーニングスタジオでの特訓、本当にお疲れ様! 音の高さやリズムを感じる力が、きっとパワーアップしているはずだね。 さあ、いよいよこの第5章から、君がこれまで鍛えてきた力を総動員して、実際に好きな曲のTranscription (耳コピ) に挑戦していくよ!
「でも、耳コピって何から手をつければいいの…?」って不安に思うかもしれないけど、大丈夫! このページでは、耳コピを進めるための基本的な「ロードマップ(道のり)」を紹介するよ。 このステップ通りに進めば、きっと君も曲の秘密を解き明かせるはず!
耳コピの大きな流れ:パーツごとに攻略だ!
いきなり曲全体を完璧にコピーしようとすると、情報が多すぎて頭がパンクしちゃうかもしれない。 耳コピのコツは、曲をいくつかの「パーツ」に分けて、一つ一つ攻略していくことなんだ。 だいたい、こんな流れで進めることが多いよ。
- じっくり聴き込む:まずは曲と仲良くなることから!
- 曲の設計図を見る:Aメロ、Bメロ、サビ…曲の構造を理解しよう。
- 主役をキャッチ:一番目立つメロディー(歌やメイン楽器)からコピー開始!
- 土台を固める:リズム隊(ベースやドラム)でノリを掴む!
- 彩りを加える:和音(コード)や他の楽器の音を探る!
- 最終チェック:全体を合わせて、原曲とそっくりか確認&修正!
なんだか探偵が事件の謎を解いていくみたいで、ワクワクしない?
耳コピの基本ステップ:詳しく見ていこう!
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ステップ0:Preparation (準備するもの)
冒険に出る前に、必要な道具を揃えよう!
- ✅ 耳コピしたい曲の音源(MP3、CD、YouTubeなど何でもOK!)
- ✅ 筆記用具と五線譜、または真っ白な紙(メモ用)
- ✅ パソコンがあるなら、DAWソフト(音楽制作ソフト)や楽譜作成ソフトがあると超便利!
- ✅ ピアノやギターなど、音を確認できる楽器(アプリでもOK!)
- ✅ 集中できる静かな時間と場所
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ステップ1:Listen carefully and repeatedly (曲をよーく、何度も聴く)
はやる気持ちを抑えて、まずは楽器や楽譜に触らず、ひたすら曲を聴き込もう。 曲全体の雰囲気、どんな楽器が使われているか、メロディーの歌い方、リズムのノリ…全身で曲を感じるんだ。 「この曲のここが好き!」「このフレーズ、カッコイイ!」そんな風に曲を好きになることが、耳コピの一番のエネルギー源になるよ。
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ステップ2:Understand the song structure (曲の構成を把握する)
多くの曲は、イントロ → Aメロ → Bメロ → サビ → 間奏 → Aメロ → Bメロ → サビ → アウトロ…みたいに、いくつかの部分(セクション)で構成されているんだ。 どこからどこまでがAメロで、どこからサビが始まるのか、同じメロディーやリズムが繰り返されている場所はないか、などを探してみよう。 紙に「イントロ」「Aメロ(1回目)」「サビ(1回目)」みたいに、簡単な構成図をメモしておくと、後で整理しやすくなるよ。
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ステップ3:Transcribe the main melody (主旋律/メロディーをコピーする)
いよいよ音を取り始めるぞ! 多くの場合、一番聞き取りやすくて曲の顔となる「主旋律(ボーカルやメイン楽器のメロディー)」からコピーするのがおすすめ。 メロディーを短いフレーズ(例えば1小節か2小節)に区切って、その部分だけを何度も繰り返し再生しよう。 聞こえてきた音を、まずは口ずさんでみるのがコツ! それから楽器で音を探したり、第3章でやったトレーニングを思い出して音の高さを特定したりしてみよう。 分かった音は、五線譜やDAWのピアノロールにどんどん書き込んでいこう。
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ステップ4:Catch the rhythm section (リズム隊を捉える)
メロディーがある程度取れたら、次は曲の土台を支えるリズム隊に注目! ベースライン:「ブンブン」「ドゥードゥー」と聞こえる低い音がベースだよ。曲のコードの根音(ルート音)を弾いていることが多いから、ハーモニーのヒントにもなる。 ドラムパターン:「ドン・タン・チッチッ」と聞こえるのがドラム。バスドラム(ドン)、スネアドラム(タン)、ハイハット(チッ)の基本的なパターンを聞き取ってみよう。第4章の知識が役立つはず!
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ステップ5:Figure out chords/harmony (和音/ハーモニーを解明する)
メロディーとベースラインが分かってくると、その間に挟まっている和音(コード)の響きが少しずつ見えてくるはず。 ピアノやギターなどの和音楽器で、メロディーやベース音に合いそうな和音をいくつか試しながら探してみよう。 最初は「明るい響きだからメジャーコードかな?」「暗い響きだからマイナーコードかな?」くらいからでOK! もし難しければ、まずはベース音をしっかり取ることを目標にしよう。
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ステップ6:Add other instruments and details (他の楽器や詳細を追加する)
主旋律、ベース、ドラム、コードがある程度コピーできたら、さらに他の楽器のパート(例えばギターのアルペジオ、ストリングスの綺麗なフレーズ、キラキラしたシンセサイザーの音など)で、聞き取れるものがあれば追加していこう。 細かい装飾音や、音の強弱、歌い方のニュアンスなどにも注意を向けると、より原曲に近いコピーになるよ。
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ステップ7:Review and refine (全体を見直して調整する)
全てのパートがある程度コピーできたら、一度全体を通して再生してみて、原曲とじっくり聴き比べてみよう。 「あれ、ここのリズムがちょっと違うな」「この音、もっと高いかも?」と違和感を感じる部分が見つかるはず。 その部分を重点的に聞き直して、納得がいくまで修正を繰り返そう。この作業が、君の耳コピの精度をどんどん高めてくれるんだ!
耳コピを助けるヒント集!
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Slow down the playback (ゆっくり再生する)
速くて聞き取れないフレーズは、再生速度を遅くできるアプリやDAWの機能を活用しよう。音が伸びて聞こえるので、一音一音が分かりやすくなるよ。
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Loop playback (ループ再生する)
聞き取りたい特定の箇所だけを選んで、繰り返し(ループ)再生する機能も超便利!何度も聞くことで、今まで気づかなかった音が聞こえてくることがあるよ。
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Use headphones or good speakers (ヘッドフォンや良いスピーカーを使う)
細かい音や低いベースの音などをしっかり聞き取るには、質の良いヘッドフォンやスピーカーを使うのがおすすめ。普段使っているイヤホンでも、できるだけ周りが静かな環境で聞こう。
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Take breaks (休憩を取る)
耳コピはとっても集中力を使う作業。疲れてきたな、と感じたら無理せずに休憩しよう。少し時間をおいてから聞くと、新しい発見があることも多いよ。
まとめ
耳コピは、まるで探偵が難事件を解決するように、一つ一つの音という手がかりを集めて、曲全体の「謎」を解き明かしていく、とってもクリエイティブで面白い作業なんだ。 この基本ステップを参考に、まずは短い曲や簡単な曲からチャレンジしてみよう! 失敗を恐れずに、楽しんで取り組むことが一番大切だよ!
次のページからは、いよいよ「メロディー」「ベースとコード」「リズム楽器」といったパートごとの、より具体的な耳コピのコツと練習方法を見ていくよ!
Summary of English words (英単語のおさらい)
英単語 (English Word) | 意味 (Meaning) | 例文 (Example Sentence) | 意訳 (Japanese Translation of Example) |
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Basic Steps | 基本ステップ | Follow these | basic steps to learn any new skill.どんな新しいスキルも学ぶにはこれらの基本ステップに従ってください。 |
Transcription | (音楽の)耳コピ、採譜 | His | transcription of the solo was amazing.彼のそのソロの耳コピは素晴らしかった。 |
Preparation | 準備 | Good | preparation is key to success.良い準備が成功への鍵です。 |
Listen carefully and repeatedly | 注意深く、そして繰り返し聴く | You need to | listen carefully and repeatedly to catch all the details.全ての詳細を捉えるためには、注意深く、そして繰り返し聴く必要があります。 |
Understand the song structure | 曲の構成を理解する | Try to | understand the song structure, like verse and chorus.ヴァースやコーラスといった曲の構成を理解しようとしてください。 |
Transcribe the main melody | 主旋律をコピーする | Start by trying to | transcribe the main melody.まず主旋律をコピーすることから始めてみてください。 |
Catch the rhythm section | リズム隊を捉える | Next, try to | catch the rhythm section, especially the bass and drums.次に、リズム隊、特にベースとドラムを捉えようとしてみてください。 |
Figure out chords/harmony | 和音/ハーモニーを解明する | It can be tricky to | figure out chords by ear.耳で和音を解明するのは難しいことがあります。 |
Add other instruments and details | 他の楽器や詳細を追加する | Finally, | add other instruments and details to complete your transcription.最後に、他の楽器や詳細を追加して耳コピを完成させてください。 |
Review and refine | 見直して調整する | Always | review and refine your work.常に自分の作業を見直して調整してください。 |
Slow down the playback | ゆっくり再生する | If a part is too fast, | slow down the playback speed.もしパートが速すぎるなら、再生速度を遅くしてください。 |
Loop playback | ループ再生する | Use | loop playback for difficult sections.難しいセクションにはループ再生を使いましょう。 |
Use headphones or good speakers | ヘッドフォンや良いスピーカーを使う | Use headphones or good speakers to hear clearly. | はっきり聞くためにはヘッドフォンか良いスピーカーを使いましょう。 |
Take breaks | 休憩を取る | Don't forget to | take breaks when you feel tired.疲れたと感じたら休憩を取るのを忘れないでください。 |