耳コピマスターへの道

第1章:音のふしぎ発見!

1-3. ドレミの秘密:Scale (音階) と Interval (音程)

みんながよく知っている「ドレミファソラシド」。これは一体何なんだろう? そして、音と音の間には、どんな関係があるんだろう? このページでは、音楽のメロディーやハーモニーを理解するための大切なカギ、「音階」と「音程」について探検するよ!

Scale (スケール) - 音の階段

Scale (音階) とは、音を高さの順に並べたもので、まるで音の階段みたいなんだ。 たくさんの種類の音階があるけど、一番有名でよく使われるのが「ドレミファソラシド」でおなじみの「Major scale (長音階 メジャースケール)」だよ。

このメジャースケールは、実は「Whole tone (全音 ぜんおん)」と「Half tone (半音 はんおん)」という2種類の音の幅の組み合わせでできているんだ。 全音は「ピアノの鍵盤2つ分の幅」、半音は「ピアノの鍵盤1つ分の幅(隣り合う鍵盤の幅)」と考えると分かりやすいよ。

ドレミファソラシドの並びは、「全・全・半・全・全・全・半」というパターンになっているんだ。 下の鍵盤の図で見てみよう!「ミとファの間」と「シとドの間」には黒い鍵盤がないよね?ここが半音になっているんだ。

図5: ピアノの鍵盤とメジャースケール(ドレミファソラシド)

Interval (インターバル) - 音と音の距離

Interval (音程) とは、2つの音の高さの「へだたり」や「距離」のことだよ。 この音程は「度(ど)」という単位で数えるんだ。

音程が分かると、メロディーがどのくらい上がったり下がったりしているのか、和音がどんな響きになるのかが理解しやすくなるんだ。 下の図で、基準の「ド」の音から他の音までの距離(音程)を見てみよう。

図6: 基準のドからの音程

実は、同じ「3度」でも、「ドとミ」のように明るく響く「長3度(ちょうさんど)」と、「レとファ」のように少し暗く響く「短3度(たんさんど)」があったりするんだ。 これは黒鍵が関係していて、半音の数が違うからなんだ。今は「ふーん、そんなのもあるんだな」くらいで大丈夫だよ! この違いは、あとで「和音(コード)」を学ぶときにとても重要になってくるから、頭の片隅に置いておいてね。

音階と音程がわかると何が嬉しいの?

まとめ

音階は音楽の「言葉」の基本ルール、音程はその「言葉」と「言葉」のつながり方を教えてくれるもの。 これらを理解することは、音楽の設計図を読むための第一歩なんだ。

これで第1章「音のふしぎ発見!」は終わりだよ。音の基本的な性質について、少しは仲良くなれたかな? 次の第2章では、耳コピをするために特に大切な「音感」や「リズム感」といった能力について見ていくよ。お楽しみに!

Summary of English words (英単語のおさらい)

英単語 (English Word) 意味 (Meaning) 例文 (Example Sentence) 意訳 (Japanese Translation of Example)
Scale 音階 He practices the piano scale every day. 彼毎日ピアノの音階を練習します。
Interval 音程 The interval between C and G is a perfect fifth. ドとソの音程は完全5度です。
Major scale 長音階 (メジャースケール) The song is written in a C major scale. その曲はハ長調(ドのメジャースケール)で書かれています。
Whole tone 全音 A whole tone is made of two half tones. 全音は2つの半音でできています。
Half tone 半音 The distance between E and F is a half tone. ミとファの間の距離は半音です。