第2章:音感のタネを育てよう!
第1章では、自分の声を録音して客観的に聴き、声のcharacteristic(キャラクタリスティック:特徴)を知ることから始めましたね。自分の声の現状が少し見えてきたでしょうか?
さて、この第2章からはいよいよ「ear training(イヤー トレーニング:音感トレーニング)」、つまり「音感」を育てる練習に入っていきます。「音感」と聞くと、「生まれつき持っている才能でしょ?」と思う人もいるかもしれませんが、そんなことはありません!音感は、適切なトレーニングをすれば、誰でも鍛えることができる能力なんです。
歌を上手に歌うためには、正しい音程で歌うことがとても大切。そのためには、まず「音の高さを正しく聞き分ける力」そして「その音に合わせて自分の声を出す力」が必要になります。これが音感の基本です。
例えば、絵を描くときに色の違いがよく分からなかったら、思ったような絵が描けませんよね?歌も同じで、音の高さの違いが分からなければ、メロディーを正しく歌うことが難しくなってしまいます。でも、大丈夫!この章で紹介するトレーニングを続けていけば、少しずつ音の「ものさし」が自分の中にできてきますよ。
この章で学ぶこと
この章では、音感とリズム感を鍛えるための基本的なトレーニングを行います。各ページで、楽しく学べるように工夫しているので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
- 02-01: 音の高さってなあに?~ドレミの階段をのぼろう~
まずは基本の「音の高さ」について、ドレミの音階と鍵盤を使いながら分かりやすく解説します。 - 02-02: ピアノの音に合わせて声を出してみよう~音程合わせトレーニング~
実際にピアノの音を聴いて、その音程に合わせて声を出す練習をします。簡単なアプリも用意しています。 - 02-03: 音と音の距離を感じよう~相対音感って便利だよ~
「相対音感」という、音と音の高さの差を聞き取る能力について紹介し、その鍛え方の入り口に立ちます。 - 02-04: リズムに乗って楽しくステップ!~メトロノームと友達になろう~
歌に欠かせないリズム感。メトロノームを使って、基本的なリズムの取り方を練習します。 - 02-05: いろんなリズムを叩いてみよう!~リズム感アップトレーニング~
様々なリズムパターンを手拍子などで練習し、リズムの感覚を養います。
音感トレーニングは、地道な練習も多いですが、続ければ必ず成果が出ます。焦らず、自分のペースで一歩ずつ進んでいきましょう!