02-02: ピアノの音に合わせて声を出してみよう~音程合わせトレーニング~
前のページでは、「音の高さ(pitch ピッチ)」がどういうものか、ピアノの鍵盤を見ながら学びましたね。ドレミの階段のイメージは掴めましたか?
次のステップは、実際に音を聴いて、その高さに自分の声を合わせる練習です。これは、カラオケで音程を外さないようにするために、とっても重要なトレーニングなんですよ。単に「音がわかる」だけでなく、「わかった音を自分の声で正確に出せる」ようになることを目指します。つまり、「listen(リッスン:聴く)力」と「produce(プロデュース:生み出す、ここでは声を出す)力」の両方を鍛えるのです。
どうしてピアノの音で練習するの?
音程を合わせる練習の基準として、ピアノの音はとても優れています。その理由は…
- 音程が正確:きちんと調律されたピアノは、非常に正確な音の高さを持っています。
- 音がはっきりしている:ピアノの音はクリアで聞き取りやすく、基準として捉えやすいです。
- 視覚的にもわかりやすい:前のページで見たように、鍵盤という形で音の高さが目に見えるので、音の上がり下がりをイメージしやすいです。
音程合わせトレーニングアプリ
さあ、下のピアノ鍵盤を使って、音程合わせの練習を始めましょう!
1. 鍵盤を選んで音を聴こう
まず、下のピアノの鍵盤をクリック(またはタップ)して、お手本となる音を選び、その音をよく聴いてください。
♪ (ここに選んだ音の名前が出ます)
2. 声を出して高さをチェック!
お手本の音を覚えたら、「マイクで声の高さをチェック」ボタンを押して、聴いた音と同じ高さで「あー」と声を出してみましょう。
ここに結果が表示されます
目標周波数: --- Hz / あなたの周波数: --- Hz
※マイクの使用許可を求められたら、「許可」を選んでください。
※イヤホンやヘッドホンの使用を強くおすすめします。
練習のコツ
- 出しやすい音から:最初から高い音や低い音に挑戦せず、自分が楽に出せる高さの音から始めましょう。女性なら真ん中くらいの「ソ(G4)」や「ラ(A4)」、男性なら少し低い「ド(C4)」や「レ(D4)」あたりが目安です。アプリのピアノは「ド(C4)」から「シ(B4)」までの音が出ます。
- リラックスして、無理のない声で:喉に力を入れすぎず、リラックスした状態で。声量は大きすぎなくても大丈夫です。
- まっすぐな声を意識:声を出すときは、ふらふらさせず、レーザービームのようにまっすぐ、同じ高さを保つように意識しましょう。
- 「うなり」をなくす:自分の声とお手本のピアノの音がぴったり重なると、音がきれいに一つに溶け合います。もし音がズレていると、「ウォンウォンウォン…」というような「うなり」が聞こえることがあります。このうなりがなくなるように調整するのが目標の一つです。
- いろんな音で試す:一つの音でうまく合わせられるようになったら、隣の音、一つ飛ばした音など、色々な高さの音で練習してみましょう。
この練習を繰り返すことで、目標の音の高さに対して、自分の声を正確にコントロールする感覚が養われていきます。焦らず、楽しみながら取り組んでみてくださいね!