第6章:もっと耳コピを楽しむために
6-2. Practice Songs (練習曲) にチャレンジ!~耳コピの腕を磨こう~
前のページでは、耳コピを助けてくれる便利な道具たちについて学んだね。
さあ、道具の準備ができたら、いよいよ実際に曲を選んで耳コピの練習だ!でも、「どんな曲から始めたらいいんだろう?」「どうやって難しい曲にステップアップしていけばいいの?」と迷うかもしれないね。
このページでは、耳コピの練習に適した曲の選び方や、効果的なステップアップの方法、そして new Audio()
を使った具体的な練習の進め方を紹介するよ!
練習曲を選ぶときの黄金ルール!
- Start simple (簡単な曲から攻める!): いきなり超絶技巧の曲に挑戦するのは無謀かも…。まずは、童謡や唱歌、シンプルな構造のポップスなど、メロディーがはっきりしていて、使われている楽器の数が少なく、リズムも単純でテンポもゆっくりな曲から始めよう。
- Choose songs you love (「好き!」が一番のエネルギー!): やっぱり、自分が大好きな曲をコピーするのが一番長続きするし、モチベーションも上がるよね!多少難しくても、「この曲を弾けるようになりたい!」という強い気持ちがあれば頑張れるはず。ただし、最初は好きな曲の中でも比較的シンプルなものを選ぶのが賢明だよ。
- Focus on one part at a time (一度に欲張らない!): 「全部のパートを完璧にコピーするぞ!」と意気込むのも良いけど、最初は「まずはメロディーだけ」「次はベースラインだけ」というように、目標を絞って取り組むのがおすすめ。小さな成功体験を積み重ねることが大切だ。
- Short songs or sections (短い範囲で達成感を!): 長い曲をまるごとコピーするのは大変。まずは1コーラスだけ、あるいはサビのメロディーだけ、というように短い範囲で「できた!」という達成感を味わおう。それが次の挑戦への自信につながるよ。
耳コピ・ステップアップ大作戦!
焦らず、自分のペースで少しずつレベルアップしていくのが上達のコツだよ。
レベル1:まずはここから!シンプルな童謡・唱歌
例:「きらきら星」「ちょうちょう」「かえるの歌」「メリーさんの羊」など。
特徴:メロディーが単旋律(一つの音の流れだけ)で覚えやすく、リズムも単純。使われている音の範囲(音域)も狭いことが多い。
目的:単音の高さや長さを正確に聞き取る練習、基本的な音程感(ドからミ、ドからソなど)を掴む、シンプルなリズムを体で覚える。
レベル2:ちょっと挑戦!簡単なJ-POPやアニソンのバラード系
特徴:ボーカルのメロディーが比較的はっきりしていて、コード進行も基本的なものが多い曲。ドラムやベースもシンプルなパターンのものを選ぼう。
目的:歌のメロディーのコピーに慣れる、基本的なコード(メジャー、マイナー)の響きや雰囲気を感じ取る、ベースラインのルート音を聞き取る練習。
レベル3:もっと深く!楽器の数が増えたり、リズムが少し複雑な曲
例:少しアップテンポなJ-POP、ロック、ゲーム音楽など。
特徴:ギターのカッコイイリフ(繰り返しのフレーズ)や、キーボードの簡単なフレーズ、少し凝ったリズムパターンのドラムなどが入ってくる。
目的:複数の楽器の音を聞き分ける練習、少し複雑なリズムパターンやコード進行の聞き取りに挑戦。
レベル4:限界突破?!好きなジャンルの憧れの曲へ!
特徴:自分が本当にコピーしたいと思っている、少し難しいと感じる曲にチャレンジ!転調(曲の途中でキーが変わること)があったり、複雑なリズムやハーモニー、速いフレーズが含まれていたりするかもしれない。
目的:これまでに培った総合的な耳コピ能力をフル活用する、自分の限界に挑戦し、さらなるスキルアップを目指す。
new Audio()
プレーヤーで耳コピ効率MAX!具体的な練習ステップ
前のページでも紹介した、自分で音声ファイルを用意して再生速度などをコントロールできる「マイ耳コピフレーズ・プレーヤー」は、どんなレベルの練習にも超役立つ秘密兵器だ! これを使って、たくさんのサンプル(=君がコピーしたい曲の短いフレーズ)を効率よく練習する方法を伝授するぞ!
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練習したいフレーズを準備!:
- 耳コピしたい曲を選ぶ。
- その中から、「このメロディーを覚えたい!」「このベースラインかっこいい!」「このドラムフィル、どうなってるの?」という部分(数秒~長くても10秒くらい)を見つける。
- パソコンに入っている無料の音声編集ソフト(例えば「Audacity(オーダシティ)」が有名だよ。検索してみてね!)を使って、その部分だけを切り出して、音声ファイル(MP3やWAV形式など)で保存する。ファイル名は「曲名_メロディ1.mp3」みたいに分かりやすくしておこう。
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「マイ耳コピフレーズ・プレーヤー」にセット!:
下のプレーヤーの「ファイルを選択」ボタンで、さっき作った音声ファイルを読み込もう。
マイ耳コピフレーズ・プレーヤー
1.0x - 聴き込み開始!(通常速度 → スロー再生): まずは通常速度(1.0x)で何度も聴いて、フレーズ全体の雰囲気や流れを頭に入れよう。次に、再生速度を0.75xや0.5xに落として、一音一音や細かいリズム、ニュアンスをじっくりと聞き取るんだ。「こんな音が隠れてたのか!」という発見があるはず。
- 口ずさむ!楽器で音を探す!: 聞こえてきたメロディーやベースラインを、まずは声に出して歌ってみる(ハミングでもOK!)。それから、このサイトにあるピアノ鍵盤アプリや、自分の楽器で同じ音を探してみよう。
- 記録する(楽譜やDAWへ): 聞き取れた音を、五線譜に書き起こしたり、DAWソフトのピアノロールに打ち込んだりして記録しよう。リズムも忘れずにね!
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【重要!】原曲サンプルと自分のコピーを聴き比べる!:
ここが「正しくコピーできてるか確認」のキモだ! 自分が記録したメロディー(DAWで打ち込んだ音や、自分で演奏/歌ったもの)と、`new Audio()` プレーヤーで再生する「原曲のフレーズ」を何度も交互に聴き比べてみよう。
- 音の高さは合ってる?
- リズムやタイミングはズレてない?
- 音の長さや間の取り方はどう?
- 全体の雰囲気やニュアンスは似てる?
- このサイクルを繰り返す!: 「聴く→歌う/弾く→記録する→比べる→修正する」このサイクルを何度も繰り返すことで、君の耳はどんどん良くなっていくぞ!
最初は完璧じゃなくても全然OK!「前よりちょっと似てきたかも!」「この音、前は分からなかったけど聞こえるようになった!」そんな小さな進歩を楽しみながら、たくさんの「サンプル曲(君が選んだフレーズ)」に挑戦していこう!
耳コピした曲をどう活かす?楽しみは無限大!
頑張って耳コピした曲は、ただ楽譜にするだけじゃもったいない!
- 自分の楽器で演奏して、友達や家族に聴かせよう!
- 弾き語りに挑戦してみるのもいいね!
- 原曲とは違う楽器で演奏したり、自分なりのアレンジを加えてみるのも面白い!
- もしバンドを組んでいるなら、みんなで演奏してライブで披露するのも夢じゃない!
まとめ
練習曲選びとステップアップの計画は、耳コピ上達の旅の「羅針盤」のようなもの。
そして、new Audio()
を活用した練習方法は、その旅を力強くサポートしてくれる「便利なエンジン」だ。
焦らず、楽しみながら、たくさんの曲と出会い、君だけの耳コピレパートリーを増やしていこう!
次のページでは、耳コピの「その先」にあるもの、例えばアレンジや作曲への応用について、少しだけ触れてみるよ。
Summary of English words (英単語のおさらい)
英単語 (English Word) | 意味 (Meaning) | 例文 (Example Sentence) | 意訳 (Japanese Translation of Example) |
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Practice Songs | 練習曲 | Choosing good | practice songs is important for steady improvement.着実な上達のためには、良い練習曲を選ぶことが重要です。 |
Start simple | 簡単なことから始める | When learning something new, it's best to | start simple.何か新しいことを学ぶときは、簡単なことから始めるのが最善です。 |
Choose songs you love | 好きな曲を選ぶ | Choose songs you love to stay motivated. | モチベーションを保つために、好きな曲を選びましょう。 |
Focus on one part at a time | 一度に1パートずつ集中する | Don't get overwhelmed; | focus on one part at a time.圧倒されないように、一度に1つのパートに集中しましょう。 |
Short songs or sections | 短い曲や一部分 | Practice with | short songs or sections first.まずは短い曲や一部分で練習しましょう。 |
new Audio() |
(JSの音声再生命令) | The ▶ new Audio() object in JavaScript is useful for playing sounds. |
JavaScriptの `new Audio()` オブジェクトは音を再生するのに便利です。 |