めざせ100点!カラオケ上達マスターへの道

03-02-01: Lip Roll(リップロール)完全ガイド~ブルブル震わせて美声を目指そう!~

声帯のウォームアップとして、まず最初にご紹介するのが「Lip Roll(リップロール)」です。これは、唇を「ブルルル…」と震わせる、とっても効果的な発声練習なんですよ。

リップロールには、こんな素晴らしい効果があります。

「難しそう…」「自分にはできないかも…」と思うかもしれませんが、大丈夫!正しいやり方とコツを掴めば、誰でもできるようになります。一緒に練習していきましょう!

リップロールの基本的なやり方

まずは、基本的なリップロールのやり方をステップごとに見ていきましょう。

  1. 準備:顔の力を抜く
    まず、顔全体の力をフワッと抜きましょう。特に、唇、頬、あごの周りの筋肉をリラックスさせることが大切です。軽く顔をマッサージしたり、口を大きく開けたり閉じたりしてほぐすのも良いでしょう。
  2. 唇の形:軽く閉じる
    唇を軽く、優しく閉じます。力を入れてギュッと閉じすぎたり、逆にゆるすぎて隙間が空いたりしないように、絶妙な力加減を見つけましょう。アヒル口をほんの少しゆるめたようなイメージです。

    息で唇が振動するイメージ

  3. 息の吐き方:「プルルル…」と一定に
    前のセクションで練習した腹式呼吸を意識して、お腹から息を送り出します。息の量は多すぎず、少なすぎず、一定の強さで唇の間から「プルルルル…」と吐き出しましょう。最初は声を出さずに、息だけで唇を振動させる練習から始めると良いでしょう。
  4. 振動の感覚:唇全体を均一に
    唇全体が均一に、そして細かく「ブルブルブル…」と振動するのを目指します。唇の片方だけが震えたり、大きな振動になったりしないように、息の量や唇の閉じ具合を調整してみてください。

うまくできないときの原因と対処法

最初はうまくいかないこともあります。でも、諦めないで!よくある原因と、その対処法を見ていきましょう。

唇が全然震えない、またはすぐに止まってしまう…
原因かも?:息の量が足りない、息が不安定、唇に力が入りすぎている、唇が乾燥しすぎている。
試してみて!:
  • もう少し息の量を増やしてみましょう。お腹からしっかり息を送る意識で。
  • 両手の人差し指をそれぞれの頬に軽く当て、唇を少し前に押し出すようにして、唇が振動しやすくなるようサポートしてみましょう。
  • 唇が乾燥している場合は、リップクリームなどで少し湿らせてから試してみてください。
  • 「ため息」をつくように、リラックスして息を吐きながら試してみましょう。
変な音が出たり、唾がたくさん飛んでしまったりする…
原因かも?:唇の閉じ方や、息の強さが適切でないかもしれません。
試してみて!:
  • 唇の閉じ具合を、ほんの少しきつくしたり、ゆるめたりして調整してみましょう。
  • 息の強さを、もう少し弱くしたり、逆に少し強くしたりして、ちょうど良いポイントを探ってみましょう。
唇は震えるけど、頬まで一緒にブルブル震えすぎてしまう…
原因かも?:頬の筋肉に余計な力が入っているかもしれません。
試してみて!:
  • 頬を優しくマッサージして、リラックスさせましょう。
  • リップロールをしながら、指で軽く頬を押さえて、頬の振動を抑えるように意識してみましょう。

リップロールの応用練習

基本的なリップロールができるようになったら、さらにステップアップしてみましょう!

  1. 音程をつけてみる
    リップロールを続けながら、声を出して音程をつけてみましょう。
    • まずは、出しやすい高さで「ブルルル~」と声を乗せてみます。
    • 次に、低い音から高い音へ、または高い音から低い音へ、サイレンの音のように滑らかに音程を変化させてみましょう(siren:サイレン)。このときも、唇の振動が途切れないように、息の量を一定に保つのがポイントです。
    • 慣れてきたら、簡単な童謡などのメロディーを、リップロールでなぞってみるのも良い練習になります。
  2. 長さを意識する
    一度の息で、できるだけ長くリップロールを続けられるように練習しましょう。これは、腹式呼吸で学んだ息のsupport(サポート:支え)を鍛えるのに非常に効果的です。最初は5秒、次は10秒、15秒と目標を立てて挑戦してみましょう。

リップロールのメリットまとめ

リップロールを続けることで、こんなにたくさんの良いことがあります!

リップロールは、いつでもどこでも手軽にできる、とても優れたウォームアップ方法です。毎日の練習の始めに数分間行うだけでも、声の出方が変わってくるのを実感できるはずです。ぜひ習慣にして、あなたの歌声の基礎をしっかりと作り上げていきましょう!

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