01-02: どうやって録音するの?~スマホで簡単録音術~
前のページでは、自分の歌を録音することの大切さをお伝えしました。「よし、録音してみよう!」と思ったあなた。でも、「どうやって録音すればいいの?特別な機械がいるの?」と心配になったかもしれませんね。
大丈夫!いまは特別な機材がなくても、あなたがいつも使っているsmartphone(スマートフォン)で、とっても簡単に自分の歌声を録音できるんです。このページでは、その具体的な方法をステップごとに見ていきましょう。
準備するものリスト
まずは、以下のものを準備しましょう。
- スマートフォン: iPhoneでもAndroidでもOK!
- イヤホンまたはヘッドホン: カラオケ音源を聴きながら歌う場合や、録音した声をしっかり確認するときに使います。マイク付きのイヤホンなら、そのまま録音マイクとしても使えることがあります。
- 静かな場所: テレビの音や話し声、外の騒音などがなるべく入らない、落ち着いて歌える環境を選びましょう。部屋の隅や、布製品(カーテン、ベッド、ソファなど)が多い部屋は、音が反響しにくいのでおすすめです。
- 歌いたい曲のカラオケ音源: 練習したい曲の音源を用意しましょう。YouTubeやカラオケアプリなどで見つけられます。
録音方法ステップ・バイ・ステップ
さあ、実際に録音を始めてみましょう!
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ステップ1:録音アプリを準備しよう
ほとんどのスマートフォンには、最初から音声録音用のアプリ(application:アプリケーション、アプリ)が入っています。
- iPhoneの場合: 「ボイスメモ」というアプリがあります。
- Androidの場合: 「レコーダー」「音声レコーダー」「ボイスレコーダー」といった名前のアプリが入っていることが多いです。(機種によって名前が違うことがあります)
まずはこれらの標準アプリを探してみてください。もし見つからなかったり、もっと多機能なものが使いたい場合は、アプリストアで「録音アプリ」「ボイスレコーダー 無料」などで検索すると、たくさんのアプリが見つかります。最初はシンプルなもので十分ですよ。
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ステップ2:録音環境を整えよう
静かな場所を選んだら、カラオケ音源を流す準備をします。
- 音源を別の機器で流す場合: パソコンやタブレット、別のスマートフォンなどでカラオケ音源を再生し、歌声を録音するスマートフォンは少し離れた場所に置くと、音源の音と自分の声がバランス良く録音されやすいです。
- 1台のスマホで音源再生と録音をする場合: イヤホンを使ってカラオケ音源を聴きながら歌い、スマホ本体のマイクで自分の声を録音するのがおすすめです。こうすると、音源の音が直接マイクに入らず、自分の声がきれいに録れます。
注意点: スピーカーから大きな音で音源を流しながら、すぐそばでスマホで録音すると、音が割れたり、ハウリング(キーンという嫌な音)が起きたりすることがあります。
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ステップ3:マイクの位置と距離をチェック!
スマートフォンのマイクは、どこにあるか知っていますか?多くの場合、本体の下側、充電ケーブルを差し込む穴の近くに小さな穴として開いています。
多くのスマホでは、本体下部にマイクがあります(機種により異なります) 録音するときは、このマイク穴を手でふさいでしまわないように気をつけましょう。そして、口とマイクの距離は、15cm~30cmくらいが目安です。
近すぎると息の音(「吹かれ」や「ポップノイズ」と言います。「パ」や「バ」の音でボフッとなるやつです)が大きく入ってしまったり、声が割れたりすることがあります。逆に遠すぎると、声が小さく録れてしまいます。 -
ステップ4:(オプション)イヤホンマイクや外部マイクも便利
もしお持ちであれば、マイク付きのイヤホン(スマートフォン購入時に付属していることが多いです)を使うと、よりクリアに声を録音できます。口元に近い位置で音を拾えるため、周囲の雑音も入りにくくなります。
さらに音質にこだわりたい場合は、スマートフォン用の外部マイクという選択肢もありますが、まずは手軽な方法から試してみましょう。
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ステップ5:テスト録音で音量チェック
いきなり本番の曲を全部歌う前に、短いフレーズで良いので「テスト録音」をしてみましょう。録音したものを再生して、
- 声が大きすぎて割れていないか?(clipping:クリッピング、音割れ)
- 声が小さすぎて聞こえにくいことはないか?
- カラオケ音源とのバランスはどうか?
などを確認します。多くの録音アプリには、録音レベル(音の大きさ)のメーターが表示されるので、声が大きすぎるときにメーターが振り切れて赤くならない程度に調整しましょう。マイクとの距離を変えるだけでも調整できます。
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ステップ6:いざ、本番録音!
テスト録音で問題がなければ、いよいよ本番です!リラックスして、いつものように歌ってみましょう。最初は完璧じゃなくて大丈夫。まずは1曲、最後まで歌って録音してみることを目標にしましょう。
録音するときのちょっとしたコツ
- アカペラ(伴奏なし)も試してみよう: 最初はカラオケ音源なしで、自分の声だけで歌ってみるのもおすすめです。音程やリズムのズレがより分かりやすくなります。
- 同じ箇所を何度か歌って録ってみる: 苦手なフレーズは、そこだけピックアップして何度か録音してみると、どういう風にズレているのか、どう歌えば上手くいくのかが見えてきやすいです。
- ファイル名を工夫する: 録音したファイルには、「曲名_日付_テイク1」のように、後で分かりやすい名前をつけておくと整理しやすいですよ。
さあ、これであなたも録音の準備はバッチリです!次のページでは、録音した自分の声をどうやって分析すればいいのかを見ていきましょう。