ページ158 `regret to do` vs `regret doing`

「残念ながら~する」vs「~したことを後悔する」

A Formal Announcement (公式発表)

"Good morning. I regret to inform you that our company will be closing this branch. We regret having to make this difficult decision. We do not regret trying our best to keep it open. We will never forget working with all of you."

本文の和訳

「おはようございます。残念ながら、弊社がこの支店を閉鎖することをお知らせいたします。我々はこの困難な決断を下さねばならなかったことを後悔しております。支店を維持するために最善を尽くしたことに悔いはありません。皆様と共に働いたことを決して忘れません。」

I regret to inform you that...
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前からチャンク理解

"I regret..." (私は残念に思います…)
→ "...to inform you that..." (あなたにお知らせすることを)

ネイティブの感覚

`regret to do`で「残念ながら〜する」。不定詞が未来志向のため、「これから〜することを残念に思う」という、悪い知らせを伝える際の丁寧でフォーマルな前置きとして使われます。`I'm sorry to tell you that...`とほぼ同じ意味です。

We regret having to make this difficult decision.
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前からチャンク理解

"We regret..." (私たちは後悔している…)
→ "...having to make this decision." (この決断をしなければならなかったことを)

ネイティブの感覚

`regret doing`で「〜したことを後悔する」。動名詞が過去の行為を表すため、「(過去に)この難しい決断をしなければならなかったこと」を「(今)後悔している」という意味になります。完了動名詞`having to make`を使うことで、過去の出来事であることがより明確になります。

We do not regret trying our best.
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"We do not regret..." (私たちは後悔していない…)
→ "...trying our best." (最善を尽くしたことを)

ネイティブの感覚

`regret doing`の否定形です。「最善を尽くしたこと」という過去の行為そのものを、「後悔はしていない」と述べています。結果は悪かったかもしれないが、プロセスに悔いはない、という気持ちを表します。

We will never forget working with all of you.
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前からチャンク理解

"We will never forget..." (私たちは決して忘れないだろう…)
→ "...working with all of you." (皆さんと働いたことを)

ネイティブの感覚

`forget doing`は「〜したことを忘れる」。`remember doing`の対義語です。「皆さんと一緒に働いたこと」という過去の思い出を「決して忘れない」という、感謝や惜別の気持ちを込めた表現です。`Don't forget to work.`(働くのを忘れないで)とは意味が全く異なります。