ページ157 傾向を表す表現 Part 2

`tend to`, `be apt to`, `be prone to` のニュアンス

A Clumsy Friend (不器用な友人)

My friend, Taro, is a great guy, but he tends to be a bit clumsy. He is apt to knock things over when he's excited. Because he's always in a hurry, he is prone to making careless mistakes. He is also liable to trip over his own feet.

本文の和訳

私の友人のタロウは素晴らしい男だが、少し不器用な傾向がある。彼は興奮すると物を倒しがちだ。いつも急いでいるので、彼は不注意なミスを犯しやすい。彼はまた、自分の足につまずきがちだ。

He tends to be a bit clumsy.
この文の感覚を掴む

前からチャンク理解

"He tends..." (彼は〜する傾向がある…)
→ "...to be a bit clumsy." (少し不器用である)

ネイティブの感覚

`tend to do`は「〜する傾向がある」という最も一般的でニュートラルな表現です。良いことにも悪いことにも使え、その人の習慣や行動パターンが自然とそちらの方向に「向かう(tend)」というイメージです。

He is apt to knock things over.
この文の感覚を掴む

前からチャンク理解

"He is apt..." (彼は〜しがちだ…)
→ "...to knock things over." (物を倒す)

ネイティブの感覚

(復習)`be apt to do`で「〜しがちである」。`tend to`と似ていますが、よりその人の生まれつきの性質や、特定の状況下で決まってそうなる、というニュアンスが強いです。特に望ましくない傾向について使われることが多いです。

He is prone to making careless mistakes.
この文の感覚を掴む

前からチャンク理解

"He is prone..." (彼は〜に陥りやすい…)
→ "...to making careless mistakes." (不注意なミスをすることに)

ネイティブの感覚

(復習)`be prone to -ing/名詞`で「(悪いことに)陥りやすい」。`to`は前置詞なので後ろは動名詞`-ing`です。`prone`は「うつ伏せの」という意味もあり、悪い状況に無防備に「身を晒している」ようなイメージです。ミス、病気、事故など、ネガティブな結果に結びつきやすい傾向を表します。

He is also liable to trip over his own feet.
この文の感覚を掴む

前からチャンク理解

"He is also liable..." (彼はまた〜しがちだ…)
→ "...to trip over his own feet." (自分の足につまずく)

ネイティブの感覚

(復習)`be liable to do`は「〜しがちだ」。`apt to`と似ていますが、`liable`は「法的責任がある」という意味も持つため、よりその結果に対する責任や、避けられない結末というニュアンスが強まります。