ページ182 責任の所在 `be to blame`

「~のせいだ」「~が悪い」と責任を問う

The Blame Game (責任のなすりつけ合い)

The project failed, and everyone started pointing fingers. "Who is to blame for this mess?" the manager asked. Some said the marketing team was to blame. Others argued that no single person was to be blamed. In the end, we all agreed that the poor communication was mainly to blame.

本文の和訳

プロジェクトは失敗し、誰もが犯人捜しを始めた。「この混乱の責任は誰にあるんだ?」とマネージャーは尋ねた。マーケティングチームが悪いと言う者もいた。他の者たちは、一人の人間が責められるべきではないと主張した。最終的に、我々は皆、コミュニケーション不足が主な原因であるということで合意した。

Who is to blame for this mess?
この文の感覚を掴む

前からチャンク理解

"Who is to blame..." (誰が責めを負うべきか…)
→ "...for this mess?" (この混乱に対して)

ネイティブの感覚

(復習)`be to blame for`で「〜の責任がある、〜のせいだ」。`blame`は他動詞ですが、この形では能動態の不定詞が「非難されるべき」という受動態の意味を表す特殊な用法です。「誰が非難されるべきか?」と責任の所在を問うています。

The marketing team was to blame.
この文の感覚を掴む

前からチャンク理解

"The marketing team was to blame." (マーケティングチームが責めを負うべきだった)

ネイティブの感覚

主語は人だけでなく、チームや組織でも構いません。「マーケティングチームが非難されるべきだった」と、責任の所在を特定しています。`The marketing team should be blamed.`とほぼ同じ意味ですが、より慣用的です。

No single person was to be blamed.
この文の感覚を掴む

前からチャンク理解

"No single person was to be blamed." (一人の人間も責められるべきではなかった)

ネイティブの感覚

`be to blame`の代わりに、通常の受動態`be to be blamed`が使われることもあります。`be to blame`が「責任の所在」に焦点を当てるのに対し、`be to be blamed`は「非難される」という行為そのものに焦点が当たります。意味の差は小さいですが、`be to blame`の方が一般的です。

The poor communication was mainly to blame.
この文の感覚を掴む

前からチャンク理解

"The poor communication was mainly to blame." (コミュニケーション不足が主に悪かった)

ネイティブの感覚

主語は人や組織だけでなく、`communication`のような抽象的な概念でも構いません。「コミュニケーション不足」が「非難されるべき」主な原因だった、と結論づけています。`mainly`(主に)のような副詞を挟むこともできます。