ページ166 変化・機会を表す表現

`come to do` vs `get to do` のニュアンス

Living Abroad (海外生活)

When I first moved to this country, I didn't like the food. But over time, I came to love it. I also got to travel to many beautiful places. I gradually came to understand the local culture. I feel lucky that I get to experience this.

本文の和訳

初めてこの国に来た時、私はその食べ物が好きではありませんでした。しかし時が経つにつれて、それが大好きになりました。また、多くの美しい場所へ旅行する機会も得ました。徐々に地元の文化を理解するようになりました。これを経験できる機会を得て、幸運だと感じています。

I came to love it.
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前からチャンク理解

"I came..." (私は〜という状態に至った…)
→ "...to love it." (それを愛するという状態に)

ネイティブの感覚

(復習)`come to do`は「〜するようになる」。時間的な変化を経て、ある状態に「到達した(come)」というプロセスを強調します。以前は好きではなかったが、だんだんと「好きになる」という状態にやって来た(→)という、内面的な変化を表します。

I also got to travel to many beautiful places.
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前からチャンク理解

"I also got..." (私はまた〜する機会を得た…)
→ "...to travel..." (旅行する)

ネイティブの感覚

(復習)`get to do`は「〜する機会を得る、〜させてもらえる」。`come to`が自然な変化を表すのに対し、`get to`は外部の状況や許可によって「〜できる機会を手に入れた(get)」という、ポジティブで幸運なニュアンスを表します。

I gradually came to understand the local culture.
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前からチャンク理解

"I gradually came..." (私は徐々に〜するようになった…)
→ "...to understand the local culture." (地元の文化を理解する)

ネイティブの感覚

`gradually`(徐々に)のような副詞と`come to do`は非常に相性が良いです。「地元の文化を理解する」という状態に、時間をかけて少しずつ「到達した」という、ゆっくりとした変化の過程を表現しています。

I feel lucky that I get to experience this.
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前からチャンク理解

"I feel lucky that..." (私は〜で幸運だと感じる…)
→ "...I get to experience this." (これを経験できる機会を得て)

ネイティブの感覚

`get to do`は、`feel lucky`(幸運に感じる)という言葉と結びつくことで、その機会への感謝の気持ちを強く表現します。「これを経験できる機会を得られてラッキーだ」という、ポジティブな感情が伝わります。