ページ84 不定詞 vs 動名詞 Part 2

`like`, `love`, `hate`, `prefer` のニュアンスの違い

My Preferences (私の好み)

Generally, I like reading books in my free time. But on a rainy day, I like to sit by the window with a cup of tea. I absolutely love watching old movies. I also hate to be kept waiting. I prefer to walk rather than take a crowded bus.

I like reading books. / I like to sit by the window.
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ネイティブの感覚

like reading (-ing): 動名詞は「行為そのもの」を楽しむ一般的な、あるいは習慣的な好みを表します。「読書という行為が好きだ」というニュアンスです。
like to sit (to do): 不定詞は、特定の状況における一時的な、あるいは未来志向の好みを表す傾向があります。「(雨の日には)窓際に座りたい気分だ」という、その場その時の気持ちを表しています。ただし、この区別は絶対ではなく、日常会話ではほぼ同じ意味で使われることも多いです。

I love watching old movies.
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ネイティブの感覚

`love`や`hate`も`like`と同様に、不定詞と動名詞の両方を取れますが、動名詞の方が「その行為をしている時の感情」をより生き生きと表す傾向があります。`love watching`は「古い映画を観ている時間がたまらなく好きだ」という、行為への強い愛着を示します。`love to watch`も可能ですが、動名詞の方がより一般的です。

I hate to be kept waiting.
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ネイティブの感覚

`hate to do`は、特定の状況や、これから起こるかもしれないことへの嫌悪感を表します。「待たされるという状況になるのは嫌だ」というニュアンスです。一方、`hate being kept waiting`と言うと、「待たされている状態そのもの」が嫌いだ、という一般的な嫌悪感を表します。この文脈ではどちらも可能ですが、不定詞の方が「そういう状況はごめんだ」という気持ちが少し強く出ます。

I prefer to walk rather than take a crowded bus.
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ネイティブの感覚

`prefer`(〜の方を好む)は、不定詞と動名詞の両方を取れますが、`prefer to do A rather than do B`(BするよりむしろAしたい)という特定の選択肢を比較する形では、不定詞が使われるのが一般的です。「混んだバスに乗る」ことと「歩く」ことを比較し、「歩く」という行為を選択する、という未来志向の判断を示しています。