ページ80 不定詞の倒置構文

目的を強調し、文に力強さを与える

A Leader's Speech (リーダーの演説)

"We stand here today at a crossroads. To achieve our goal, we must all work together. To build a better future, we must not be afraid of change. To be the best, we must learn from the best. And to do that, we need your help."

To achieve our goal, we must all work together.
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前からチャンク理解

"To achieve our goal,..." (我々の目標を達成するためには、)
→ "...we must all work together." (我々は皆で協力しなければならない)

ネイティブの感覚

目的を表す副詞的用法を文頭に置くことで、その目的を強く強調する効果があります。`We must all work together to achieve our goal.`と言うよりも、「まず目標ありき」という強い意志が伝わります。演説や力強い文章で、聞き手や読み手の注意を引きつけるためによく使われるテクニックです。

To build a better future, we must not be afraid of change.
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前からチャンク理解

"To build a better future,..." (より良い未来を築くためには、)
→ "...we must not be afraid of change." (我々は変化を恐れてはならない)

ネイティブの感覚

これも同様に、目的を文頭に置くことで強調しています。「より良い未来を築く」という大きな目的をまず提示し、そのために必要な心構えを述べることで、メッセージに説得力を持たせています。`In order to build...`とすることもできますが、`To build...`の方がよりダイレクトで力強い響きになります。

To be the best, we must learn from the best.
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前からチャンク理解

"To be the best,..." (最高であるためには、)
→ "...we must learn from the best." (我々は最高から学ばねばならない)

ネイティブの感覚

簡潔でリズミカルな対比が印象的な文です。「最高になる」という目的を最初に掲げ、そのための具体的な方法を示すことで、聞き手の心に響きやすくなります。`To be ..., we must ...`という形は、スローガンやモットーでよく使われます。

And to do that, we need your help.
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前からチャンク理解

"And to do that,..." (そして、そうするためには、)
→ "...we need your help." (我々にはあなた方の助けが必要だ)

ネイティブの感覚

`that`が、直前に述べた「最高から学ぶこと」を指しています。このように、代名詞を使って前の文の内容を受け、目的を簡潔に示すこともできます。`And`で文をつなぎ、`to do that`と続けることで、話の流れをスムーズにしつつ、聞き手への協力を力強く呼びかけています。