Caught in the Rain (雨に降られて)
The weather forecast was wrong. It started to pour. We had no umbrella, so there was nothing for it but to run to the nearest shelter. It was cold and wet. I could not choose but to shiver. All we could do was wait for the rain to let up.
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前からチャンク理解
"There was nothing for it..." (それに対して為す術がなかった…)
→ "...but to run..." (走る以外には)
ネイティブの感覚
`There is nothing for it but to do`で「〜するより仕方がない」。`have no choice but to do`と似ていますが、より口語的で、特定の状況`it`に対して「打つ手がない」というニュアンスが強いです。「それ(it)のための(for)ものは何もなかった、走ることを除いては」という感覚です。
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前からチャンク理解
"I could not choose..." (私は選ぶことができなかった…)
→ "...but to shiver." (震えること以外は)
ネイティブの感覚
`cannot choose but to do`で「〜せざるを得ない」。`have no choice but to do`とほぼ同じ意味ですが、より文語的で、感情や生理現象など、意志でコントロールできない状況で使われることがあります。「震えることを除いて、選ぶことはできなかった」という、選択の余地が全くない状態を表します。
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前からチャンク理解
"All we could do was..." (私たちにできた全てのことは…)
→ "...wait for the rain to let up." (雨が弱まるのを待つことだった)
ネイティブの感覚
(復習)`All ... is/was (to) do`の構文です。`is`の後の`to`は省略されるのが一般的です。さらに、`wait for A to B`(AがBするのを待つ)の構文が組み合わさっています。「雨」が「弱まる」のを待つ、という構造です。
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ネイティブの感覚
`begin`, `start`, `continue`などの動詞は、後ろに不定詞と動名詞のどちらを取っても意味がほとんど変わりません。`began to fall`は「降り始める」という行為の開始点に少し焦点があり、`began falling`は「降っている」という状態の開始に少し焦点がありますが、日常会話ではほぼ同じように使われます。ただし、`I am beginning to understand.`のように、`begin`自体が進行形の場合は、後ろは不定詞が好まれます。