ページ4 `It is ... to ~` 構文と意味上の主語

会話でよく使う便利な形をマスターしよう!

Planning a Trip (旅行の計画)

Yuki: Hey Ken, it's important to book our flight soon. The prices might go up.

Ken: You're right. But it's difficult for me to choose a hotel. There are so many options.

Yuki: I found a good one. I can send you the link.

Ken: Really? It is very kind of you to do that! Thanks a lot.

It's important to book our flight soon.
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前からチャンク理解

"It's important..." (それって重要だよ…)
→ "...to book our flight soon." (すぐに飛行機を予約することなんだけどね)

ネイティブの感覚

英語では「頭の重い」長い主語を嫌います。まず`It`で「それ」と仮の主語を置いて、「大事なんだ」と結論を先に言います。そして「その`It`が指し示しているのは(→)予約することだよ」と後から説明する感覚です。

(補足)文法的な説明

`It`を形式主語、`to book ...`を真主語と呼ぶ構文です。

It's difficult for me to choose a hotel.
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前からチャンク理解

"It's difficult..." (それって難しいんだ…)
→ "...for me..." (私にとってはね、)
→ "...to choose a hotel." (ホテルを選ぶことがさ)

ネイティブの感覚

「難しい」とまず言い切ります。次に`for me`で「誰にとって」難しいのかを補足します。そして最後に「その難しいことの内容が向かう先は(→)ホテルを選ぶこと」と説明します。`for`は「〜にとって」という対象を示すイメージです。

(補足)文法的な説明

`for me`は不定詞`to choose`の意味上の主語と呼ばれ、「誰が」選ぶのかを示します。

It is very kind of you to do that.
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前からチャンク理解

"It is very kind..." (それはとても親切だね…)
→ "...of you..." (あなたって人は、)
→ "...to do that." (そんなことをしてくれるなんて)

ネイティブの感覚

`kind`や`nice`, `clever`のように人の性質を表す言葉が来た時、`for`ではなく`of`を使います。これは「あなた(you)の中から(of)親切さ(kind)が出てきた」というイメージです。その親切な行為が向かう先が(→)「そうしてくれること」だと説明しています。

(補足)文法的な説明

人の性質を表す形容詞(kind, nice, stupidなど)が来る場合、意味上の主語は`for`ではなく`of`を使います。