ページ26 感情・判断の根拠

「~するなんて」と理由を添える

Movie Review (映画のレビュー)

I watched a new movie yesterday. The main character must be a fool to trust the villain so easily. I was so lucky to get the last ticket for the first showing. The director was clever to use that music in the final scene. You would be crazy to miss this masterpiece!

He must be a fool to trust the villain so easily.
この文の感覚を掴む

前からチャンク理解

"He must be a fool..." (彼は馬鹿に違いない…)
→ "...to trust the villain so easily." (あんなに簡単に悪役を信じるなんて)

ネイティブの感覚

副詞的用法の一つで、「〜するとは、〜するなんて」と、前の判断の根拠を示します。「彼が馬鹿だ」と判断した、その根拠が向かう先は(→)「悪役を信じる」という行為だ、という流れです。「(〜という行為から判断するに)…だ」という感覚で、話者の主観的な評価を強く表します。

I was so lucky to get the last ticket.
この文の感覚を掴む

前からチャンク理解

"I was so lucky..." (私はとても幸運だった…)
→ "...to get the last ticket." (最後のチケットを手に入れるなんて)

ネイティブの感覚

これも感情の根拠を示す用法です。「幸運だ」と感じた、その理由が向かう先は(→)「最後のチケットを手に入れた」という出来事です。`I was happy to...`(〜して嬉しかった)と同じ構造で、感情の理由を後ろから具体的に説明しています。

The director was clever to use that music.
この文の感覚を掴む

前からチャンク理解

"The director was clever..." (その監督は賢明だった…)
→ "...to use that music." (あの音楽を使うとは)

ネイティブの感覚

`It was kind of you to...`の構文と似ていますが、これは人の性質そのものを褒めているのではなく、「〜という行為をしたことは賢明だった」と、特定の行為に対する評価を述べています。「監督が賢明だ」と判断した根拠が「あの音楽を使ったこと」に向かっている(→)イメージです。

You would be crazy to miss this masterpiece!
この文の感覚を掴む

前からチャンク理解

"You would be crazy..." (君はクレイジーだろうね…)
→ "...to miss this masterpiece!" (この傑作を見逃すなんて!)

ネイティブの感覚

仮定法と組み合わせた形です。`If you missed this masterpiece, you would be crazy.`(もしこの傑作を見逃したら、君はクレイジーだろう)という文を、不定詞を使って簡潔に表現しています。「もし見逃すという行為に向かう(→)なら、クレイジーだろう」という強いおすすめや忠告のニュアンスになります。