ページ25 `help` の特別な使い方

`to` があってもなくてもOK? `help` を使いこなす

Moving Day (引越しの日)

My friend was moving, so I went to help him (to) pack his things. He asked, "Can you help me carry this heavy box?" This new tool will help us (to) assemble the furniture more easily. At the end of the day, I was so tired I couldn't help falling asleep on the sofa.

I went to help him (to) pack his things.
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前からチャンク理解

"I went to help him..." (私は彼を手伝いに行った…)
→ "...(to) pack his things." (彼の荷物を詰めるのを)

ネイティブの感覚

`help 人 (to) do`で「人が〜するのを手伝う」。`help`の後ろの不定詞は、`to`を付けても、省略して原形不定詞にしても、どちらでもOKです。`to`を省略する方がより口語的で、直接的に手伝う感じが強まります。「彼」と「荷造りする」という行為を直接的に手伝うイメージです。

Can you help me carry this heavy box?
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"Can you help me..." (私を手伝ってくれる?)
→ "...carry this heavy box?" (この重い箱を運ぶのを)

ネイティブの感覚

依頼の文では、`to`を省略して原形不定詞にするのが一般的です。その方が、よりテンポが良く、直接的な依頼に聞こえます。「私が(me)運ぶ(carry)」のを手伝って、とシンプルに伝えています。`to`がないことで、使役動詞や知覚動詞のように、行為の直接性が増す感覚です。

This new tool will help us (to) assemble the furniture.
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"This new tool will help us..." (この新しい道具は私たちが〜するのを助けるだろう…)
→ "...(to) assemble the furniture." (家具を組み立てるのを)

ネイティブの感覚

`help`は人が主語でなくても使えます。道具や情報などが「〜するのに役立つ」という意味です。この場合も`to`はあってもなくても構いません。「道具」が「私たちが(us)組み立てる(assemble)」のを助ける、という構造です。

I couldn't help falling asleep on the sofa.
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"I couldn't help..." (私は〜するのを避けられなかった…)
→ "...falling asleep on the sofa." (ソファで寝入ってしまうことを)

ネイティブの感覚

`can't help -ing`で「〜せずにはいられない」という、自分の意志ではどうにもならない感情や行動を表す慣用句です。ここでの`help`は「助ける」ではなく「避ける」という意味です。不定詞ではなく動名詞が来るのがポイントで、「寝てしまうという行為そのもの」を避けられなかった、という感覚です。`I couldn't help but fall asleep.`という形もあります。