文を名詞にする接続詞 "que" (〜ということ)
「文」そのものを名詞の部品に変える、非常に便利な接着剤です。
「文」を名詞のカタマリにする
不定詞を使って「行動」を名詞にできるようになりました。次のステップは、さらに大きなカタマリ、つまり「主語 + 動詞」を含む「文」そのものを名詞のカタマリにする方法です。これを「名詞節」と呼びます。
その名詞節を作るための最も基本的な接着剤が、接続詞の `que` です。英語の `that` にあたり、文の頭につけることで「〜ということ」という意味の巨大な名詞句が完成します。
💡 注意:接続詞の `que` にはアクセントがつきません。アクセントのある `qué` (何?) とは全くの別物です。
① 動詞の目的語になる `que` 節
`creo que...` (〜だと思う), `pienso que...` (〜だと考える), `sé que...` (〜だと知っている), `digo que...` (〜だと言う) のように、思考、発言、認識などを表す動詞の目的語として使われるのが、最も一般的です。
② 主語になる `que` 節
「〜ということは…です」という意味で、`que`節を文の主語にすることもできます。ただし、文頭に長い節を置くのは好まれないため、`Es + 形容詞 + que ...` (〜ということは…です) の形がより一般的です。
③ 名詞と同格の `que` 節
`el hecho de que...` (〜という事実) や `la idea de que...` (〜という考え) のように、特定の抽象名詞の具体的な内容を後ろから説明する用法です。前置詞 `de` を挟むことが多いのが特徴です。
まとめ
接続詞 `que` は、複雑な事実や意見を文の部品として組み込むための強力なツールです。特に `(Yo) creo que ...` の形は、自分の意見を表現する際の基本中の基本なので、今日からぜひ使ってみてください。