形容詞による飾り付けの基本 (性・数の一致)
スペイン語文法の心臓部!名詞と形容詞を正しく結びつけるルールです。
スペイン語の形容詞、2つの鉄則
これまで冠詞や数量詞など、名詞の前に置く飾り付けを見てきました。ここからは、`rojo` (赤い) や `grande` (大きい) といった、名詞の性質や状態を表す「形容詞」が、どのように名詞を飾り付けるかを本格的に学びます。
スペイン語の形容詞には、絶対に守らなければならない2つの鉄則があります。
- 原則として、形容詞は修飾する名詞の後ろに置く。
- 形容詞は、修飾する名詞の「性」と「数」に形を合わせる(性数一致)。
この「性数一致」こそが、スペイン語文法の最も重要で、最も美しい特徴なのです。
形容詞の形の変え方
性数一致のルールは、形容詞の語尾によって決まります。
① `-o` で終わる形容詞 → 4つの形に変化
形容詞の基本形が `-o` で終わる場合(例: `rojo` 赤い)、修飾する名詞に合わせて、語尾が `rojo, roja, rojos, rojas` と4つの形に変化します。
② `-e` や子音で終わる形容詞 → 2つの形に変化
形容詞の基本形が `-e` (例: `grande` 大きい) や子音 (例: `fácil` 簡単な) で終わる場合、性の区別はなく、数によってのみ形が変わります。
まとめ
スペイン語の形容詞を使うときは、①名詞の後ろに置き、②その名詞の性・数に合わせて形容詞の語尾を変化させる、という2つのルールを常に思い出してください。この感覚は、たくさんの例文に触れることで自然と身についていきます。これは、次の第二章「形容詞句の世界」へ進むための、最も重要な基礎トレーニングです。