"alguno" (いくつか) と "ninguno" (ひとつもない)
肯定と否定で使い分ける、スペイン語らしい数量詞のペアです。
肯定の `alguno` と 否定の `ninguno`
英語の `some` / `any` / `no` のように、不特定の「いくつか」や、完全な「ゼロ」を表すのが `alguno` と `ninguno` です。これらも名詞の性・数に一致して形を変え、さらにスペイン語特有の否定文のルールとも深く関わっています。
① `alguno` (いくつかの、誰か) → 肯定文・疑問文で
`alguno, alguna, algunos, algunas` は「いくつかの」「何人かの」という不特定の存在を表します。英語の `some` に似ていますが、疑問文でもよく使われます。
💡 最重要ルール:`alguno` は、男性単数名詞の前では、語尾の `o` が落ちて `algún` という形になります。`alguno libro` は間違いです。
② `ninguno` (ひとつも〜ない) → 否定文で
`ninguno, ninguna, ningunos, ningunas` は「ひとつも〜ない」「一人も〜ない」という完全な否定を表します。通常は単数形で使われることが多いです。
💡 こちらも同様に、男性単数名詞の前では `ningún` という形になります。
③ スペイン語の否定文 (`ninguno` の使い方)
スペイン語の否定文には重要な特徴があります。動詞の前に `no` を置き、`ninguno` は動詞の後に置くのが基本です。`No tengo ningún problema.` のように「ない」が2回出てくるように見えますが、これが正しい形です(これを二重否定とは呼びません)。
まとめ
`alguno` は肯定文や疑問文で「いくつか」、`ninguno` は否定文で「全くない」と覚えるのが第一歩です。そして、男性単数名詞の前で `algún`, `ningún` と形が変わること、`no ... ninguno` という否定文の形に慣れることが、非常に重要なステップとなります。