「だれのもの?」を表す所有詞① (mi, tu, su...)
名詞の前に置いて「持ち主」をはっきりさせる、冠詞の仲間です。
持ち主のラベルを貼る「所有詞」
英語の `my`, `your`, `his` のように、名詞の前に置いて「〜の」と持ち主を表す言葉を「所有詞(または所有限定詞)」と呼びます。これらも冠詞や指示詞と同じ仲間なので、一緒には使えません (el mi libro は間違い)。
スペイン語の所有詞の重要なルールは、持っているモノの「数」に合わせて形が変わることです。
所有詞の基本パターン
人称ごとに、単数形と複数形があります。
単数名詞と | 複数名詞と | |
---|---|---|
私(yo)の | mi | mis |
君(tú)の | tu | tus |
彼/彼女/あなた(usted)の | su | sus |
私たち(nosotros)の | nuestro/a | nuestros/as |
君たち(vosotros)の | vuestro/a | vuestros/as |
彼ら/彼女ら/あなたたち(ustedes)の | su | sus |
`mi` (私の), `tu` (君の), `su` (彼の, 彼女の, etc.)
これらの所有詞は、持つモノが単数か複数かによってのみ形が変わります。
💡 注意:`tu` (君の) と `tú` (君は) はアクセントの有無で意味が全く違うので気をつけましょう。
`nuestro` と `vuestro` (私たち/君たち の)
この2つだけは特別で、持つモノの「数」だけでなく「性」にも合わせて、`nuestro, nuestra, nuestros, nuestras` のように4つの形に変化します。
曖昧な `su`
`su` は「彼の、彼女の、あなたの、彼らの、彼女らの、あなたたちの」と多くの意味を持つため、文脈がないと誰のものか分からなくなることがあります。その場合は `el libro de él` (彼の本) のように `de + 人称代名詞` を使って明確にすることもできます。
まとめ
所有詞は、まず「持つモノの数」に合わせて `mi/mis` のように形が変わるのが基本です。そして、`nuestro` と `vuestro` だけは、さらに「持つモノの性」にも合わせる、と覚えましょう。