量を表す言葉① 「たくさん」と「少し」

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量を表す言葉① 「たくさん」と「少し」

名詞句に量の感覚を付け加える、`mucho` と `poco` の使い方を学びます。

量を表す形容詞

名詞句の飾り付けとして、「量」を表す言葉(数量詞)があります。今回はその基本となる `mucho` (たくさんの) と `poco` (少しの/ほとんどない) を学びます。

これらは形容詞として名詞の前に置かれるため、これまで学んできたルールと同様に、後ろに来る名詞の「性」と「数」に合わせて形が変化します。

① `mucho, mucha, muchos, muchas` (たくさんの)

英語の `many` や `much`, `a lot of` に相当しますが、スペイン語では `mucho` が性・数に合わせて変化します。

男性・単数mucho tiempo (たくさんの時間)
女性・単数mucha gente (たくさんの人々)
男性・複数muchos libros (たくさんの本)
女性・複数muchas casas (たくさんの家)

② `poco, poca, pocos, pocas` (少しの/ほとんどない)

`poco` も同様に、名詞の性・数に一致して4つの形に変化します。この単語は、英語の `a little`/`a few` (少しはある) よりも、`little`/`few` (ほとんどない) という否定的なニュアンスで使われることが多いのが特徴です。

男性・単数poco tiempo (ほとんど時間がない)
女性・単数poca paciencia (ほとんど忍耐がない)
男性・複数pocos libros (ほとんど本がない)
女性・複数pocas casas (ほとんど家がない)

副詞としての `mucho` と `poco`

これらの単語は、動詞を修飾する副詞としても使えます。副詞として使う場合は、性・数に関係なく、形は常に `mucho` と `poco` です。

まとめ

`mucho` や `poco` を形容詞として名詞の前に置くときは、必ずその名詞の「性」と「数」を確認し、形を一致させることを忘れないでください。この「性数一致」のルールは、今後の形容詞の学習でもずっとついて回る、スペイン語の最も重要な特徴です。