過去分詞句:「〜された」を表す

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受け身や完了の状態を表す、最もよく使われる形容詞の一つです。

形容詞として使われる「過去分詞」

現在分詞が「〜している」(能動)を表したのに対し、その兄弟分である「過去分詞 (Participio)」は、「〜された」という「受け身(受動)」や、「〜し終えた」という「完了」の状態を表します。`escrito` (書かれた), `roto` (壊された), `abierto` (開けられた) などがその例です。

この過去分詞は、スペイン語において最も頻繁に形容詞として使われる形の一つです。

【最重要ルール】過去分詞は「性・数の一致」をする

これが今回の最重要ポイントです。動詞の完了形 (`he hablado`) で使われる過去分詞は形が変わりませんが、形容詞として名詞を修飾する過去分詞は、修飾する名詞の性・数に合わせて、語尾が `-o, -a, -os, -as` と4つの形に変化します。

男性女性
単数 un libro escrito una carta escrita
複数 unos libros escritos unas cartas escritas

使い方:名詞の後ろから修飾する

過去分詞も、1語であっても2語以上の句であっても、原則として名詞の後ろに置かれて修飾します。

まとめ

過去分詞を形容詞として使うときは、必ず修飾する名詞の「性」と「数」を確認し、語尾を一致させることを絶対に忘れないでください。このルールは、スペイン語のあらゆる場面で登場する基本中の基本です。これができれば、表現の幅が格段に広がります。