最も万能な前置詞 `de` を使いこなし、名詞に「所属」「材質」「内容」を付け加えます。
前置詞句による「後置修飾」
1語の形容詞だけでなく、2語以上のカタマリも名詞を後ろから修飾します。その代表格が、英語と同じく「前置詞句」です。今回は、その中でも圧倒的に使用頻度が高い、`de` が導く前置詞句を徹底的に学びます。
`de` は「〜の」と訳されることが多いですが、文脈によって「所属」「材質」「内容」「起源」など、非常に多くの意味合いを持つ、スペイン語で最も便利な前置詞の一つです。
① 所属・所有:「〜の」
英語の `'s` (John's book) や `of` にあたり、人やモノの「持ち主」や「所属」を表す最も基本的な使い方です。
💡 復習:`de` + 男性単数定冠詞 `el` は、必ず `del` に縮約されるのを忘れずに!
② 材質・材料:「〜製の」
モノが「何でできているか」という材質を表します。
③ 内容・種類:「〜についての」
本や映画、クラスなどが「何についてのものか」という内容や種類を示します。
④ 起源・出身:「〜出身の、〜からの」
人や物が「どこから来たか」を示します。
まとめ
前置詞 `de` は、名詞と名詞を繋いで、後ろの名詞が前の名詞を修飾するカタマリを作る、非常に便利な接着剤です。「〜の」というシンプルな訳に囚われず、「所属」「材質」「内容」など、文脈に応じて柔軟に意味を捉えるようにしましょう。