置かれる場所がある程度決まっている形容詞のパターンを学びます。
定位置を持つ形容詞たち
前回は、置く場所によって意味が変わる、少しトリッキーな形容詞を見ました。今回は、意味は変わりませんが、通常は「前に置かれることが多い」グループと、「後ろに置かれることが多い」グループがあることを学びましょう。これにより、より自然なスペイン語の語順感覚が身につきます。
① 常に「前」に置かれることが多い形容詞
話し手の主観的な評価や、順序・数量を表す形容詞は、名詞の前に置かれる傾向があります。
`bueno` / `malo` (良い / 悪い)
`bueno` (良い) と `malo` (悪い) は、話し手の評価を表すため、名詞の前に置かれることが非常に多いです。
💡 復習:`bueno` と `malo` は、男性単数名詞の前では語尾の `o` が落ちて `buen`, `mal` という形になります。
序数詞 (順番を表す)
`primer(o)` (最初の), `segundo` (2番目の), `último` (最後の) のような順番を表す形容詞は、通常、名詞の前に置かれます。
💡 復習:`primero` と `tercero` は、男性単数名詞の前では `primer`, `tercer` という形になります。
数量詞
`mucho` (たくさんの), `poco` (少しの), `algunos` (いくつかの) といった量を表す形容詞は、常に名詞の前に置かれます。
② 常に「後ろ」に置かれることが多い形容詞
名詞を客観的に分類・識別するタイプの形容詞は、原則通り、常に名詞の後ろに置かれます。
国籍・出身地・宗教
形状・色・状態
分類・種類
まとめ
形容詞の位置は、スペイン語の表現の豊かさを示す面白い特徴です。基本は「客観的な分類は後ろ、主観的な評価は前」と覚えておきましょう。この感覚が身につくと、スペイン語の読解がもっと楽しくなり、あなたの書く文章もよりネイティブらしくなります。