形容詞の位置②:定位置を持つ仲間たち

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置かれる場所がある程度決まっている形容詞のパターンを学びます。

定位置を持つ形容詞たち

前回は、置く場所によって意味が変わる、少しトリッキーな形容詞を見ました。今回は、意味は変わりませんが、通常は「前に置かれることが多い」グループと、「後ろに置かれることが多い」グループがあることを学びましょう。これにより、より自然なスペイン語の語順感覚が身につきます。

① 常に「前」に置かれることが多い形容詞

話し手の主観的な評価や、順序・数量を表す形容詞は、名詞の前に置かれる傾向があります。

`bueno` / `malo` (良い / 悪い)

`bueno` (良い) と `malo` (悪い) は、話し手の評価を表すため、名詞の前に置かれることが非常に多いです。

💡 復習:`bueno` と `malo` は、男性単数名詞の前では語尾の `o` が落ちて `buen`, `mal` という形になります。

序数詞 (順番を表す)

`primer(o)` (最初の), `segundo` (2番目の), `último` (最後の) のような順番を表す形容詞は、通常、名詞の前に置かれます。

💡 復習:`primero` と `tercero` は、男性単数名詞の前では `primer`, `tercer` という形になります。

数量詞

`mucho` (たくさんの), `poco` (少しの), `algunos` (いくつかの) といった量を表す形容詞は、常に名詞の前に置かれます。

② 常に「後ろ」に置かれることが多い形容詞

名詞を客観的に分類・識別するタイプの形容詞は、原則通り、常に名詞の後ろに置かれます。

国籍・出身地・宗教

形状・色・状態

分類・種類

まとめ

形容詞の位置は、スペイン語の表現の豊かさを示す面白い特徴です。基本は「客観的な分類は後ろ、主観的な評価は前」と覚えておきましょう。この感覚が身につくと、スペイン語の読解がもっと楽しくなり、あなたの書く文章もよりネイティブらしくなります。