「〜と一緒に話した人」「〜の中に入れた箱」など、より複雑な修飾に挑戦します。
前置詞はどうなる?
`la casa` (家) という名詞を、`vivo en la casa` (私はその家に住んでいる) という文で修飾したい場合、どうすれば良いでしょうか? `la casa que vivo en` という形も会話では使われますが、より正式で美しいスペイン語では、前置詞 `en` を関係詞の前に移動させます。
この「前置詞+関係詞」のパターンをマスターすることが、中級レベルへの鍵となります。
① 先行詞が「人」の場合:`前置詞` + `quien(es)`
前置詞の後ろで「人」を指す場合、前回学んだ万能の `que` ではなく、人専用の `quien` またはその複数形 `quienes` を使うのが、最も一般的で自然な形です。
② 先行詞が「モノ」の場合:`前置詞` + `el que, la que...`
前置詞の後ろで「モノ」を指す場合、`quien` は使えません。その代わりに、先行詞の性・数に一致させた定冠詞つき関係詞 `el que`, `la que`, `los que`, `las que` を使います。
③ 「人」でも `el que` は使える
先行詞が人の場合でも、`quien` の代わりに `el que` などを使うことができます。どちらも正しいですが、`quien` の方が人専用であることが明確になります。ただし、`a` と `de` の後ろでは `quien` がより好まれる傾向があります。
まとめ
修飾したい文に「前置詞」が含まれていたら、関係詞は単なる `que` ではなく、`quien` (人) か `el que`/`la que`... (人/モノ) を使う、というルールを覚えましょう。これができれば、より複雑で正確な文章が作れるようになり、スペイン語のレベルが一段上がります。