人・モノ、主格・目的格を問わない主役 "que" と、英語との重大な違いを学びます。
関係詞の主役 `que` を徹底解剖
スペイン語の関係詞節を学ぶ上で、最も重要で、最もよく使われるのが、この `que` です。英語の `who`, `which`, `that` の役割の大部分を、この `que` 一つでこなすことができます。
① `que` が主語になる場合 (主格)
`... un amigo que vive...` のように、`que` の直後に動詞が続くパターンです。このとき `que` は、後ろの節の中で「〜が」という主語の働きをしています。
② `que` が目的語になる場合 (目的格)
`... el libro que yo leí...` のように、`que` の後ろに「主語+動詞」が続くパターンです。このとき `que` は、後ろの節の中で「〜を」という目的語の働きをしています。
【最重要】目的格の `que` は省略できない!
英語では `the book I read` のように、目的格の関係代名詞は頻繁に省略されました。しかし、スペイン語では、目的格であっても関係詞 `que` は絶対に省略できません。これは、英語を学んだ人が最も陥りやすい間違いの一つなので、ここで完全に頭に入れてください。
英語: The movie (that) we saw was great.
スペイン語 (正しい): La película que vimos fue genial.
スペイン語 (間違い): La película vimos fue genial.
主格と目的格の見分け方
見分け方は簡単です。`que` の直後を見ましょう。
- `que` + 動詞 ... → 主格(`que` が主語)
- `que` + 主語 + 動詞 ... → 目的格(`que` が目的語)
まとめ
`que` は非常に便利な万能選手ですが、目的格でも省略しないのが鉄則です。このルールさえ守れば、関係詞節の半分はマスターしたも同然です。まずは `que` を使って、2つの文を繋げる練習をしてみましょう。