時の副詞②:「どれくらいの間?」を期間で捉える
時間の「幅」や「流れ」を示し、物語に奥行きを与えます。
時間の「線」や「幅」を表す
前回は「点」としての時を学びました。今回は、「3時間」「夏の間」「昨日から」のように、ある程度の長さを持つ「期間」や、時間の流れの中での「起点」「終点」を表す表現に焦点を当てます。これらは、前置詞を使いこなすことが鍵となります。
① `por` と `durante` → 「〜の間」
`por` と `durante` はどちらも「〜の間」という期間を表します。`por` は単純な時間の長さを、`durante` は「その期間ずっと」という継続のニュアンスをより強調したいときに使われます。
② `desde` → 「〜から」(起点)
時間の「始まり(起点)」を示します。「〜以来ずっと」という意味で、現在形や現在完了形と非常によく一緒に使われます。
③ `hasta` → 「〜まで」(終点)
時間の「終わり(終点)」を示します。
④ 便利なセット表現
これらの前置詞や構文を組み合わせることで、より複雑な時間の流れを表現できます。
- `desde ... hasta ...` → 「〜から…まで」
- `hace + 時間 + que + 動詞現在形` → 「〜前から…している」
- `動詞現在形 + desde hace + 時間` → (同上)
まとめ
時間の「期間」や「流れ」を表現するには、`por`/`durante` (幅), `desde` (起点), `hasta` (終点) といった前置詞が不可欠です。それぞれの前置詞が持つイメージを掴み、使いこなせるようになりましょう。