様態の副詞③:前置詞句で「様子」を表現する

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様態の副詞③:前置詞句で「様子」を表現する

1語の副詞では表現しきれない、より具体的で豊かな様子を描写します。

前置詞句も「どのように」を説明する

これまでに、`-mente` をつける副詞や、`bien`/`mal` のような特別な副詞を見てきました。しかし、「どのように」という動作の様子を説明する方法は、それだけではありません。

`con` (〜と一緒に、〜を持って) や `sin` (〜なしで) といった前置詞が名詞を伴う「前置詞句」も、副詞と同じように動詞の様子を豊かに表現することができる、非常に便利な部品なのです。

① `con` + 名詞 → 「〜な様子で」「〜を持って」

最もよく使われるのがこのパターンです。`con` の後ろに「気持ち」や「態度」などを表す抽象名詞を置くことで、「〜な様子で」という意味の副詞句を作ることができます。多くの場合、`-mente` の副詞と言い換えが可能です。

前置詞句を使うと、`con mucha paciencia` (とても辛抱強く) のように、さらに形容詞で飾り付けられるという利点もあります。

② `sin` + 名詞 → 「〜なしで」

`con` の反対で、ある状態なしに動作が行われる様子を表します。

③ その他の慣用的な表現

特定の動詞や状況で、決まって使われる前置詞句もあります。これらはひとつのカタマリとして覚えるのが効果的です。

まとめ

前置詞句、特に `con + 名詞` のパターンは、動作の様子を具体的に描写するための非常に便利な道具です。1語の副詞とこの前置詞句を組み合わせることで、あなたのスペイン語はより生き生きとしたものになります。