原因・理由の副詞句②:「〜のために」と句で説明する
"porque" と "por" の使い分けは、スペイン語学習者の最重要ポイントの一つです。
`porque` vs `por` の決定的な違い
前回は、`porque` の後ろに「文(主語+動詞)」が続いて理由を説明するのを見ました。では、「雨のために」のように、名詞のカタマリ(句)で理由を言いたいときはどうするのでしょうか?
その時に使うのが、前置詞の `por` です。この使い分けは、スペイン語を正確に話す・書く上で絶対にマスターすべき最重要ポイントです。
- porque + 文 (主語 + 動詞)
- por + 名詞句
`por` の使い方:「〜のせいで」「〜のために」
`por` は、様々な原因・理由を表す便利な前置詞です。
その他の表現:`a causa de` と `gracias a`
`por` と同じく、うしろに名詞句が続く表現です。ニュアンスによって使い分けます。
- a causa de: 「〜が原因で」。特に、事故や災害などネガティブな結果の原因を示すときに使われる、少しフォーマルな表現です。
- gracias a: 「〜のおかげで」。ポジティブな結果の原因・理由を示すときに使います。
まとめ
理由を述べるときは、後ろに「文」が来るか「名詞」が来るかを常に意識し、`porque` と `por` を正しく使い分けることが鍵です。さらに、「おかげで (`gracias a`)」と「せいで (`a causa de`)」のニュアンスの違いも知っておくと、表現がより豊かになります。