原因・理由の副詞節①:「なぜなら…」と文で説明する
行動や状態の背景にある「なぜ?」を、接続詞を使って文で詳しく説明します。
`¿Por qué?` の問いに答える部品(節編)
行動の「目的(何のために)」の次は、その行動がなぜ起きたのか、その「原因・理由」を説明する方法を学びます。`¿Por qué no viniste ayer?` (なぜ昨日は来なかったの?) という問いに答える部品です。
今回は、`porque` などの接続詞が「主語+動詞」を含む「文(節)」を導き、理由を説明するパターンに焦点を当てます。
① 理由の王様 `porque`
「なぜなら〜だから」という直接的な理由を表す、最も一般的で重要な接続詞です。通常、理由を説明したい主節の後に置かれます。
💡 注意! `¿por qué?` (なぜ?) は2語でアクセントあり、`porque` (なぜなら) は1語でアクセントなし、です。全くの別物なので、書き分け・使い分けをしっかり意識しましょう。
② 文頭で使う `como`
`como` も「〜なので」という理由を表しますが、`porque` とは違い、通常は文頭に置かれます。聞き手がすでに知っているような、話の前提となる理由を述べるときによく使われます。「ご存知の通り〜なので」というニュアンスです。
③ 少しフォーマルな `puesto que` / `ya que`
これらも `como` と同じように「〜なので」「〜であるからには」という意味で、文頭にも文中にも置けます。`como` よりも少しフォーマルな、書き言葉的な響きがあります。
まとめ
理由を説明する接続詞は、まず `porque` (直接的な理由) と `como` (前提としての理由) の使い分けをマスターするのが基本です。次回は、文ではなく「句」で理由を表す方法を学び、`porque` との決定的な違いを見ていきましょう。