目的の副詞句②:節で表す目的 ("para que" + 接続法)

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目的の副詞句②:節で表す目的 ("para que" + 接続法)

主語が違う場合の目的表現と、スペイン語の大きな山場「接続法」への第一歩です。

主語が違う場合の「目的」

前回は、「私」が「私の」目的のために何かをする場合 (`Yo estudio para viajar.` - 私が旅行するために、私が勉強する) を学びました。では、「(他の誰かが)〜するために」私が何かをする、というように、主節の主語と目的の動作主が異なる場合はどう表現するのでしょうか?

その時に使うのが、`para que + 文(節)` の形です。

`para que` の後ろは「接続法」!

ここから、スペイン語文法の大きな山場である「接続法 (Subjuntivo)」の世界に少しだけ足を踏み入れます。

接続法とは、事実をそのまま述べる(直説法)のではなく、話し手の「主観的な気持ち」(願い、意図、疑い、感情など)が込められた文で使われる、動詞の特別な活用の形です。

`para que` は「(〜が)…するように」という、話し手の強い「意図」や「願い」を表すため、`para que` に続く節の中の動詞は、必ずこの接続法という特別な形に活用します。

💡 「接続法」の詳しい活用の仕方は、このサイトの「動詞」の章でじっくりと学びます。今はまず、「`para que` の後ろの動詞は、いつもの現在形とは少し形が変わるんだな」と意識するだけで十分です。決して難しく考えすぎないでください。

`para que` + 接続法の例文

動詞の語尾が、いつもの形と少し変わっている点に注目してみてください。

`para + 不定詞` と `para que + 接続法` の使い分け

ルールはとてもシンプルです。

まとめ

目的を表す表現は、主語が同じか違うかで見極めます。主語が違う場合は `para que` を使い、そのうしろの動詞は「接続法」という特別な形になる、という2点をしっかり覚えましょう。接続法はスペイン語の表現力を飛躍させる重要な鍵です。今はまず、その存在を知っておくことが、未来の学習への大きな一歩となります。