第24回:接続法のトリガー② 〜疑いと客観的評価〜

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第24回:接続法のトリガー② 〜疑いと客観的評価〜

¡Hola! Sigamos explorando el subjuntivo. (オラ!シガモス エクスプロランド エル スブフンティーボ。こんにちは!接続法の探検を続けよう。)

前回は「願望」や「感情」が接続法のトリガーになることを見ました。今回は、「本当かな?」という疑いの気持ちや、「〜することは大切だよ」という客観的な意見や評価が、接続法の世界の扉を開ける様子を学びます。特に「思う」「思わない」の使い分けは、接続法を理解する上で非常に重要なポイントです!

トリガー③:「疑い・否定」

話し手が「確信を持っていない」こと、「疑わしい」と感じていることを述べるとき、que以下の動詞は接続法になります。

dudar que... (〜を疑う), negar que... (〜を否定する)

最重要! `creer` (思う) の使い分け

`creer`や`pensar`(考える)は、肯定文と否定文で、続く`que`節のムードが変わります。

  • 肯定:Creo que viene. (彼は来ると思う。→ 話し手は事実として信じている → 直説法)
  • 否定:No creo que venga. (彼は来ると思わない。→ 来るという事実に確信が持てない → 接続法)

Dudo que el examen sea fácil. (試験が簡単か、私は疑わしく思う。)

El presidente niega que haya una crisis. (大統領は危機があることを否定している。)

トリガー④:「非人称表現(価値判断)」

「〜することは重要だ」「〜する必要がある」といった、特定の誰かではなく、一般的な視点からの評価や必要性を述べるときに使われる表現(非人personal表現)も、接続法の強力なトリガーです。

Es importante que... (〜は重要だ), Es necesario que... (〜は必要だ), Es posible que... (〜は可能だ), Es mejor que... (〜の方が良い) など。

Es importante que todos participen. (全員が参加することが重要です。)

Es necesario que reserves el hotel con antelación. (前もってホテルを予約することが必要です。)

注意:事実を述べる非人称表現

一方で、「〜は真実だ」「〜は明らかだ」のように、事実を断定する非人称表現の後ろは、心の中の世界ではないので直説法になります。

Es verdad que la Tierra es redonda. (地球が丸いのは本当だ。)


今回のまとめ

接続法のトリガー、さらに2つのパターンを学びました。

  1. 「疑い・否定」の気持ちは接続法を導く。特に`No creo que...`は頻出。
  2. 「〜することは重要/必要だ」といった客観的な「価値判断」も接続法のトリガーになる。

これで、接続法現在の主な使われ方はほとんどマスターしました!願望、感情、疑い、評価…。様々な「心の中」を表現できるようになったことで、あなたのスペイン語は格段にレベルアップしたはずです。

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