第11回:"それ"をどう言う? 〜直接目的格人称代名詞〜

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第11回:"それ"をどう言う? 〜直接目的格人称代名詞〜

¡Hola! ¿Listo, lista para aprender más? (オラ!リスト, リスタ パラ アプレンデール マス? もっと学ぶ準備はできてる?)

今回は、会話をぐっとスムーズにするための重要なパーツ、「直接目的格人称代名詞」を学びます。例えば、「君はこの本を読むの?」と聞かれて「うん、それを読むよ」と答えるときの「それ」にあたる言葉です。英語の it, him, them のような役割ですね。これをマスターすれば、あなたのスペイン語はもっと自然になります!

「〜を」の代わりをする言葉

直接目的格人称代名詞とは、「(人)を」「(モノ)を」にあたる言葉(直接目的語)の代わりをする代名詞です。そして、ここでもスペイン語の大原則、代わりをするモノや人の「性と数」に形を合わせるルールが生きています。

直接目的格人称代名詞

単数複数
1人称 me (私を) nos (私たちを)
2人称 te (君を) os (君たちを)
3人称 lo (彼を, それ[男]を)
la (彼女を, それ[女]を)
los (彼らを, それら[男]を)
las (彼女らを, それら[女]を)

最重要ルール:代名詞はどこに置く?

この代名詞を置く場所には、決まったルールがあります。

ルール①:活用した動詞の「前」に置く

これが基本の形です。否定の`no`がある場合は、`no`のすぐ後ろに置きます。

¿Compras el pan? → Sí, lo compro. (パンを買う? → うん、それを買うよ。)

¿Ves la película? → No, no la veo. (その映画観る? → ううん、それは観ないよ。)

¿Conoces a mis padres? → Sí, los conozco. (私の両親を知ってる? → はい、彼らを知っています。)

ルール②:不定詞(動詞の原形)の後ろにくっつける

`querer + 不定詞` や `ir a + 不定詞` のような文では、不定詞の後ろにくっつけることができます。

Voy a comprar unas flores. → Voy a comprarlas. (花を買いに行くつもりだ。→ それらを買いに行くつもりだ。)

※ または、ルール①に従って `Las voy a comprar.` と言うこともできます。どちらも正解です!


今回のまとめ

目的語の代名詞、いかがでしたか?会話で何度も出てくるので、とても重要です。

  1. 直接目的格代名詞は、「〜を」の代わりをする言葉 (`lo, la, los, las`が中心)。
  2. 代わりをする名詞の「性と数」に形を合わせる。
  3. 置く場所は、基本的に「活用した動詞の前」。不定詞と一緒なら後ろにくっつけてもOK。

`gustar`で使った`le`(〜に)と、今回学んだ`lo/la`(〜を)の違いは少し難しいですが、今は別物として覚えておけば大丈夫です。

次回は、日常生活の動作を表現するのに欠かせない「再帰動詞」を学びます!

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