第10回:これ、それ、あれ! 〜指示詞を使いこなそう〜

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第10回:これ、それ、あれ! 〜指示詞を使いこなそう〜

¡Felicidades por llegar a la lección 10! (フェリシダーデス ポル ジェガール ア ラ レクシオン ディエス! 第10回到達おめでとうございます!)

今回は、物を指し示しながら話すときに使う「指示詞」を学びます。「この本は面白いね」「そのカバンは誰の?」のように、会話の潤滑油になる大切な言葉です。スペイン語の指示詞には、英語の this/that よりも細かい「3つの距離感」があります。この感覚を掴むのがポイントです!

指示詞の3つの距離感

スペイン語の指示詞は、話し手と聞き手からの距離によって、以下の3種類に分かれます。

指示"形容詞":名詞と一緒に使う

まずは名詞の前に置いて「この〜」「その〜」「あの〜」と説明する使い方です。もちろん、説明する名詞の性と数に合わせて4つの形に変化します。

指示形容詞の活用表

距離男性単数女性単数男性複数女性複数
これ (近い) este esta estos estas
それ (中くらい) ese esa esos esas
あれ (遠い) aquel aquella aquellos aquellas

Me gusta este pantalón. (私はこのズボンが気に入っています。)

Esa chica es mi hermana. (その女の子は私の妹です。)

Aquellos edificios son muy famosos. (あれらのビルはとても有名です。)

指示"代名詞":単独で使う

指示詞は、単独で「これ」「それ」「あれ」という意味の名詞(代名詞)としても使えます。形は指示形容詞と全く同じです。

Este es el coche de mi padre. (これが私の父の車です。)

No quiero esa, quiero esta. (それは欲しくない、これが欲しい。)

便利な中性形:`esto`, `eso`, `aquello`

性別が分からないモノや、抽象的な事柄を指すときには、変化しない「中性形」を使います。とても便利です。

¿Qué es esto? (これは何ですか?)

Eso es interesante. (それは興味深いですね。)


今回のまとめ

指示詞、いかがでしたか?性・数の一致というルールは一貫していますね。

  1. 指示詞には`este` (これ), `ese` (それ), `aquel` (あれ)の3つの距離感がある。
  2. 名詞を修飾する時も、単独で使う時も、指すモノの性と数に形を一致させる。
  3. 性別不明・抽象的なコトには中性形の `esto`, `eso`, `aquello` を使う。

これで、目の前にあるものを指しながら、より具体的にコミュニケーションが取れるようになりました!

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