第22回:中級への扉! 〜接続法の世界へようこそ〜

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第22回:中級への扉! 〜接続法の世界へようこそ〜

¡Bienvenido, bienvenida al mundo subjuntivo! (ビエンベニード, ビエンベニーダ アル ムンド スブフンティーボ! 接続法の世界へようこそ!)

これまで私たちが学んできた時制は「直説法」といい、事実や現実(「〜です」「〜します」)を述べるためのものでした。今回から学ぶ「接続法」は、それとは異なり、話し手の願望・疑い・感情・可能性といった、心の中の世界を表現するためのムードです。これを使いこなせれば、あなたのスペイン語は一気に深みを増します。まずは、接続法の「形」からマスターしていきましょう!

接続法とは? なぜ必要?

接続法は、主にqueで繋がれた文(複文)で使われます。主節(メインの文)の動詞が願望・依頼・感情・疑いなどを表すとき、queに続く従属節(サブの文)の動詞が接続法になります。

直説法:Tú estudias español. (君はスペイン語を勉強する。 - 事実)

接続法:Quiero que tú estudies español. (私は君にスペイン語を勉強してほしい。 - 願望)

「勉強してほしい」は、あくまで私の願望であって、君が実際に勉強するかどうかは「事実」ではないですよね。この「心の中の出来事」を表すのが接続法です。

接続法【現在】の作り方

この作り方、どこかで見覚えありませんか?そうです、第20回で学んだ「否定命令」の作り方と全く同じです!

  1. 動詞の現在形 yo の形から、語尾の -o を取る。
  2. そこに、新しい語尾を付ける。
    • -ar動詞 → -e, -es, -e, -emos, -éis, -en
    • -er/-ir動詞 → -a, -as, -a, -amos, -áis, -an

接続法現在の活用例

動詞yo (現在)→ 接続法現在 (yo)
hablar (-ar)hablo→ que yo hable
comer (-er)como→ que yo coma
vivir (-ir)vivo→ que yo viva
tener (不規則)tengo→ que yo tenga

超重要な不規則動詞

現在形`yo`の形が`-o`で終わらない動詞などは、全く別の不規則な形になります。

ser → sea..., ir → vaya..., saber → sepa..., haber → haya..., estar → esté...


今回のまとめ

いよいよ中級文法の入り口、接続法への第一歩を踏み出しました。

  1. 接続法は、事実ではなく話し手の「心の中(願望・疑い・感情など)」を表す。
  2. 接続法現在の作り方は、否定命令と同じ。現在形`yo`の形から作るのが基本。

今回はまず「形」を覚えることが目標です。なぜ、どんな場面で接続法が使われるのかは、次回から詳しく見ていきましょう。この新しい扉を開けば、表現できる世界が大きく広がりますよ!

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