第20回:お願いと指示の表現! 〜命令形〜

HOME 文法まとめ 前へ 次へ

第20回:お願いと指示の表現! 〜命令形〜

¡Escucha bien! ¡Y habla sin miedo! (エスクチャ ビエン!イ アブラ シン ミエド! よく聞いて!そして恐れずに話して!)

今のフレーズでも使った「〜して!」という相手への働きかけ、それが「命令形」です。お願い、指示、アドバイスなど、日常会話で欠かせない表現ですね。スペイン語の命令形は、相手(tú, usted...)や、肯定か否定(〜して vs 〜しないで)かで形が変わる、少しトリッキーな文法です。まずは、一番よく使う親しい「君 (tú)」に対する命令から見ていきましょう!

`tú` に対する【肯定命令】(〜して)

作り方は驚くほど簡単!ほとんどの動詞は、現在形の「él/ella/usted」の形と全く同じです。

Hablar → Habla más alto. (もっと大きな声で話して。)

Comer → Come más verduras. (もっと野菜を食べなさい。)

Abrir → Abre la ventana. (窓を開けて。)

不規則な肯定命令 (tú)

残念ながら、超頻出動詞8つに不規則な形があります。これは短いので、このまま覚えてしまいましょう!

decir → di, hacer → haz, ir → ve, poner → pon, salir → sal, ser → , tener → ten, venir → ven

`tú` に対する【否定命令】(〜しないで)

「〜するな」という否定命令は、肯定命令とは全く違うルールで作られます。少し複雑ですが、手順を追えば大丈夫です。

  1. 動詞の現在形 yo の形を作る (例: hablo, tengo)
  2. 語尾の -o を取る (例: habl-, teng-)
  3. 元の動詞が-ar動詞なら -es を、-er/-ir動詞なら -as を付ける。
  4. 最後に前に No を置く。

否定命令の作り方 (tú)

Hablar (yo hablo) → No hables (話すな)

Comer (yo como) → No comas (食べるな)

Tener (yo tengo) → No tengas miedo (怖がるな)

代名詞と命令形

目的語や再帰の代名詞が付くとき、置く場所が肯定と否定で変わります。

肯定命令 → 後ろにくっつける。
Ayúdame. (私を手伝って。) Levántate. (起きなさい。)

否定命令 → 前に置く。
No me ayudes. (私を手伝わないで。) No te levantes. (起きるな。)


今回のまとめ

命令形、少し複雑でしたね。まずは `tú` に対する命令をしっかりマスターしましょう。

  1. `tú`への肯定命令は、現在形の三人称単数と同じ形 (不規則あり)。
  2. `tú`への否定命令は、`yo`の形を元に作る (`No ...-es / -as`)。
  3. 代名詞は、肯定なら後ろに、否定なら前に付く。

丁寧な`usted`への命令など、他の形もありますが、まずはこの基本をしっかり固めましょう!

復習アプリ