第15回:文の流れを作る言葉 〜接続詞と時の表現〜

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第15回:文の流れを作る言葉 〜接続詞と時の表現〜

Здравствуйте!

これまで、一つの文を正しく作るための様々なルールを学んできました。今回は、それらの文と文をつないだり、時間的な関係を示したりするための、重要な「つなぎ言葉」をまとめて学びます。基本的な「接続詞」や「時の表現」をマスターすることで、単文の羅列から卒業し、より自然で論理的な文章を組み立てられるようになります。

基本的な接続詞

単語や文を繋ぐ、最も基本的な接続詞です。

例文で接続詞の使い方を学ぼう

`и` (イ / そして, 〜と〜): 単純に繋ぎます。

Я читаю книгу и слушаю музыку. (私は本を読み、そして音楽を聴きます。)

`а` (ア / 一方で, しかし): 2つの事柄を対比させます。

Антон - врач, а я - студент. (アントンは医者ですが、一方、私は学生です。)

`но` (ノ / しかし): 逆の内容を繋ぎます。

Я хотел пойти в кино, но у меня не было времени. (私は映画に行きたかったが、しかし時間がなかった。)

`или` (イーリ / あるいは): 選択肢を示します。

Вы хотите чай или кофе? (あなたは紅茶が欲しいですか、それともコーヒーですか?)

文を繋ぐ接続詞

主節と従属節を繋ぎ、より複雑な意味を表します。

例文で使い方を学ぼう

`потому что` (パタムー シタ / なぜなら): 理由を述べます。

Я учу русский язык, потому что я люблю русскую литературу. (私がロシア語を学ぶのは、ロシア文学が好きだからです。)

`когда` (カグダー / 〜のとき): 時を表します。

Когда я жил в России, я часто ходил в театр. (ロシアに住んでいたとき、私はよく劇場へ行ったものです。)

`чтобы` (シトービ / 〜するために): 目的を表します。

Я пришёл сюда, чтобы поговорить с вами. (私はあなたと話すためにここへ来ました。)

時を表す副詞

文に時間的な情報を加える便利な言葉です。

Я сейчас очень занят. (私は今、とても忙しい。)

Он никогда не говорит по-английски. (彼は決して英語を話さない。)


今回のまとめ

  1. `и, а, но, или` といった基本的な接続詞で、文の流れをコントロールする。
  2. `потому что, когда, чтобы` などを使って、より複雑な複文を作ることができる。
  3. `всегда, иногда` などの時の副詞は、動詞のアスペクト選びのヒントにもなる。

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