第11回:世界を彩る言葉 〜形容詞の性と数〜

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第11回:世界を彩る言葉 〜形容詞の性と数〜

Здравствуйте!

これまでは、「家」「本」といった名詞や、「読む」「話す」といった動詞を中心に学んできました。今回は、名詞を詳しく説明するための言葉、「形容詞」を学びます。「大きい家」「赤い本」「面白い映画」のように、形容詞を使えば表現がぐっと豊かでカラフルになります。ロシア語の形容詞の最大の特徴は、それが説明する名詞の「お供」のように、性・数・格を常に一致させることです。今回はまず、基本となる主格での性と数の変化を見ていきましょう。

形容詞の語尾変化(主格)

形容詞は、それが修飾する名詞の性(男性・女性・中性)と数(単数・複数)によって、語尾の形が変わります。

形容詞の基本的な語尾(主格)

性の数語尾例: `новый` (新しい)
男性・単数 -ый / -ой новый
女性・単数 -ая новая
中性・単数 -ое новое
複数 (性に関係なく共通) -ые новые

※ `-ой`は語尾にアクセントがある場合に使われます (例: большой ボリショイ/大きい)。

例文で性・数の一致を確認しよう

形容詞は、基本的に修飾する名詞の前に置かれます。

`новый` (新しい) を使った比較例文

Это новый дом. (これは新しい家です。) - `дом` (男) + `новый` (男)

Это новая книга. (これは新しい本です。) - `книга` (女) + `новая` (女)

Это новое окно. (これは新しい窓です。) - `окно` (中) + `новое` (中)

Это новые книги. (これらは新しい本です。) - `книги` (複) + `новые` (複)

`красивый` (美しい) を使った比較例文

Антон купил красивый стол. (アントンは美しい机を買いました。) - `стол` (男) + `красивый` (男)

Анна купила красивую машину. (アンナは美しい車を買いました。) - `машину` (女/対格) + `красивую` (女/対格)

В парке красивые цветы. (公園には美しい花があります。) - `цветы` (複) + `красивые` (複)


今回のまとめ

  1. ロシア語の形容詞は、修飾する名詞の性・数(そして格)に語尾を一致させる。
  2. 主格での基本の語尾は、男性`-ый`、女性`-ая`、中性`-ое`、複数`-ые`。

「名詞と形容詞はいつもセットで形を変える」という感覚は、ロシア語をマスターする上で非常に重要です。次回は、この形容詞が他の格(生格、与格など)になったときに、どのように変化するのかを見ていきましょう。

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