第10回:未来の表現を完璧に! 〜アスペクト(体)の使い分け(未来形編)〜

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第10回:未来の表現を完璧に! 〜アスペクト(体)の使い分け(未来形編)〜

Здравствуйте!

前回は、過去形におけるアスペクト(体)の使い分けを学びましたね。今回は「未来」の表現です。ロシア語で未来を話す方法は、実は2種類あります。そして、その使い分けの鍵を握るのも、やはり「不完了体」と「完了体」のアスペクトなのです。このルールをマスターすれば、未来の予定や行動のニュアンスを、より正確に表現できるようになります。

不完了体未来:「〜するつもりだ」「〜しているだろう」

未来のある時点で、動作が進行中であることや、未来の反復的な行為を表します。作り方は、「быть (be動詞) の未来形 + 不完了体動詞の原形」です。

`быть` の未来形活用

буду, будешь, будет, будем, будете, будут

不完了体未来の例文

Завтра я буду работать весь день. (明日、私は一日中働いているでしょう。) - プロセス・継続

Летом мы будем ездить на море. (夏、私たちは(何度も)海に行くつもりです。) - 反復

Я буду читать, когда ты придёшь. (君が来たとき、私は本を読んでいるでしょう。) - 進行中の動作

完了体未来:「〜し終えるだろう」「(一回)〜するだろう」

未来のある時点で、動作が完了することや、未来の一回きりの行為を表します。作り方は非常に重要で、少し奇妙に感じるかもしれません。

作り方: 完了体動詞を、現在形と同じように活用させると、自動的に未来の意味になります。

完了体未来の例文

Я прочитаю эту книгу завтра. (私は明日この本を読み終えるでしょう。) - 完了・結果

Он напишет письмо вечером. (彼は夕方、手紙を(一通)書き上げるでしょう。) - 一回きりの完了行為

Мы сделаем это. (私たちはそれをやり遂げるでしょう。) - 完了・結果


今回のまとめ

未来の表現におけるアスペクトの使い分けは、過去形とよく似ています。

  1. 未来のプロセス・継続・反復は、不完了体未来 (`буду` + 原形) を使う。
  2. 未来の完了・結果・一回きりの行為は、完了体未来 (完了体を現在形活用) を使う。

「明日、何してる?」と聞くなら `Что ты будешь делать завтра?` (不完了体)、「この仕事、いつ終える?」なら `Когда ты сделаешь эту работу?` (完了体) となります。この違いに慣れていきましょう。

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