第4回:もう一つの動詞活用 〜「話す」「見る」を言ってみよう〜
Здравствуйте!
前回は、「第1変化」というタイプの動詞活用を学びましたね。今回は、もう一つの重要なグループ、「第2変化」の動詞活用をマスターします。говорить (ガヴァリーチ / 話す) や смотреть (スマトリェーチ / 見る) といった、日常会話で頻繁に使う動詞がこのグループに属します。2つの変化の形を覚えれば、ほとんどの動詞の現在形を使いこなせるようになります。
動詞の現在形活用(第2変化)
第2変化動詞は、原形が -ить で終わるものが多く、第1変化とは異なる人称語尾が付きます。特に `я` (私) と `они` (彼ら) の語尾が特徴的です。
第2変化の人称語尾
-ю/-у, -ишь, -ит, -им, -ите, -ят/-ат
動詞 `говорить` (話す) の活用:
例文で活用を比較しよう
Я говорю по-русски. (私はロシア語を話します。)
Ты говоришь по-русски. (君はロシア語を話します。)
Он говорит по-русски. (彼はロシア語を話します。)
Мы говорим по-русски. (私たちはロシア語を話します。)
Вы говорите по-русски. (あなた(方)はロシア語を話します。)
Они говорят по-русски. (彼らはロシア語を話します。)
第1変化と第2変化の比較
第1変化の `читать` (読む) と、第2変化の `говорить` (話す) を比べてみましょう。特に `ты`, `вы`, `они` の語尾の母音が、`е` なのか `и` なのかが大きな違いです。
例文で変化タイプを比較しよう
Ты читаешь журнал. (君は雑誌を読みます。) - 第1変化
Ты говоришь громко. (君は大きな声で話します。) - 第2変化
Они читают книгу. (彼らは本を読みます。) - 第1変化
Они говорят по-английски. (彼らは英語を話します。) - 第2変化
Я смотрю телевизор. (私はテレビを見ます。) - `смотреть` (見る) は第2変化
Анна смотрит фильм. (アンナは映画を見ます。) - `смотреть` (見る) は第2変化
今回のまとめ
ロシア語の動詞活用のもう一つの柱、第2変化を学びました。
- 第2変化動詞は、`-ю/-у, -ишь, -ит, -им, -ите, -ят/-ат` という語尾で活用する。
- 第1変化 (`-ешь, -ют`) と第2変化 (`-ишь, -ят`) の語尾の違いを意識することが重要。
動詞の原形を見て、どちらのタイプかを見分けるのは少し経験が必要ですが、まずはこの2つの活用パターンがあることをしっかり覚えましょう。