第3回:最初の動詞活用 〜「読む」「知る」を言ってみよう〜
Здравствуйте!
前回は、最初の格変化「前置格」を学び、場所を表現できるようになりました。今回は、いよいよ「〜する」という動作を表す動詞の世界に入ります。ロシア語の動詞は、主語(誰が)によって形が変化(活用)します。まずは、最も基本的で数の多い「第1変化」というグループの動詞の活用を、シンプルな例文でマスターしましょう。
動詞の現在形活用(第1変化)
ロシア語の動詞の原形(辞書の形)は、多くが -ть で終わります。この `-ть` を取り除いた部分を「語幹」と呼び、語幹に主語に合わせた「人称語尾」を付けて活用させます。
第1変化の人称語尾
-ю, -ешь, -ет, -ем, -ете, -ют
動詞 `читать` (チターチ / 読む) の活用:
例文で活用を比較しよう
Я читаю. (私は読みます。)
Ты читаешь. (君は読みます。)
Он читает. (彼は読みます。)
Мы читаем. (私たちは読みます。)
Вы читаете. (あなた(方)は読みます。)
Они читают. (彼らは読みます。)
目的語「〜を」と【対格】の導入
「〜を読む」と言うには、目的語が必要です。ロシア語で「〜を」にあたる目的語は、対格という形になります。ルールはいくつかありますが、まずはこの基本だけ覚えましょう。
対格の基本ルール:
- 男性(無生物)名詞・中性名詞 → 形は変わらない (主格と同じ)
- 女性名詞 (-а, -я) → 語尾を -у, -ю に変える
例文で対格を比較しよう
Я читаю журнал. (私は雑誌を読みます。) - `журнал` (男) → 変わらない
Антон читает журнал. (アントンは雑誌を読みます。) - `журнал` (男) → 変わらない
Я читаю книгу. (私は本を読みます。) - `книга` (女) → `книгу`
Анна читает книгу. (アンナは本を読みます。) - `книга` (女) → `книгу`
Я читаю письмо. (私は手紙を読みます。) - `письмо` (中) → 変わらない
Мама читает письмо. (母は手紙を読みます。) - `письмо` (中) → 変わらない
今回のまとめ
動詞の活用と、目的語の格変化という、文を作る上で欠かせない2つの要素を学びました。
- ロシア語の動詞は、主語に合わせて活用する。第1変化の語尾は `-ю, -ешь, -ет...`。
- 「〜を」にあたる目的語は「対格」になる。
- 対格の基本は、男性・中性名詞は形が変わらず、女性名詞は語尾が`-у`に変わること。