第27回:時間を正確に伝えよう 〜ロシア語の時刻表現〜
Здравствуйте!
今回は、日常生活に絶対に欠かせない「時刻」の表現を学びます。ロシア語の時刻の言い方は、これまで学んできた数詞のルールと格変化を総動員する、絶好の総合演習になります。少し複雑ですが、パターンを覚えれば、約束の時間などを正確に伝えられるようになります。頑張りましょう!
「今、何時ですか?」と尋ねる・答える
「今、何時ですか?」と尋ねるには、Который час? (カトールィ チャース?) または Сколько сейчас времени? (スコーリカ スィチャース ヴリェーミニ?) と言います。
答え方:「〜時です」
「〜時です」と答えるときは、数詞の後に `час` (時) を付けますが、この `час` の形が数によって変わります。第16回で学んだ数詞のルールを思い出しましょう!
- 1時 → `один час` (単数主格)
- 2, 3, 4時 → `два/три/четыре часа` (単数生格)
- 5〜12時 → `пять/шесть... часов` (複数生格)
例文で「〜時です」の表現を比較しよう
Сейчас один час. (今、1時です。)
Сейчас два часа. (今、2時です。)
Сейчас пять часов. (今、5時です。)
「〜分」の言い方
「〜時〜分」は、時間の後ろにそのまま分の数字と `минута` (分) を付け加えます。この `минута` も数によって形が変わります。
Семь часов пять минут. (7時5分です。)
Десять часов двадцать одна минута. (10時21分です。)
「何時に〜?」と尋ねる・答える
「何時に?」と尋ねるには、В котором часу? (フ カトールァム チスー?) または Во сколько? (ヴァ スコーリカ?) と言います。
答え方:「〜時に」
「〜時に」と答えるときは、前置詞 в の後に、時間を対格の形で置きます。
- 1時に → `в час`
- 2, 3, 4時に → `в два/три/четыре часа`
- 5〜12時に → `в пять/шесть... часов`
例文で「〜時に」の表現を比較しよう
Урок начинается в девять часов. (授業は9時に始まります。)
Встреча в час дня. (会議は昼の1時です。)
Я вернусь домой в семь часов вечера. (私は夜の7時に家に帰ります。)
今回のまとめ
- 「〜時です」は、数詞のルールに従って `час/часа/часов` を使い分ける。
- 「〜時に」は、前置詞 `в` の後に時間の対格を置く。
時刻の表現は、数詞と格変化が絡み合うため複雑に感じますが、パターンは決まっています。まずは基本の形を何度も口に出して練習しましょう。