実践編 :作ってみよう!① 〜基本文の組み立てドリル〜
Здравствуйте!
これまで知識をインプットする学習が中心でしたが、今回はその知識を使って、実際にロシア語の文を組み立てる「アウトプット」の練習をします。練習問題というよりは、日本語の文を見て「ロシア語ならどう言うだろう?」と考え、自分の知識を確認するためのドリルです。解答と詳しい解説をすぐに確認できるので、間違いを恐れずに挑戦してみましょう!
ドリル1:格変化の確認
問題:以下の日本語をロシア語にしてみましょう。
- 私はモスクワに住んでいます。
- これは私の兄の車です。
- 私には時間がありません。
- 私は母に電話します。
- 私は新しいペンで書きます。
解答と解説
1. Я живу в Москве.
解説: `в` (場所) の後なので、`Москва` (女性名詞) が前置格の `Москве` になります。
2. Это машина моего брата.
解説: 「兄の」なので `мой брат` が生格の `моего брата` になります。形容詞(所有代名詞)と名詞がセットで変化します。
3. У меня нет времени.
解説: 「〜がない」は `нет` + 生格の構文です。`время` は不規則な変化で、生格は `времени` となります。
4. Я звоню маме.
解説: `звонить` (電話する) は「〜に」を意味する与格をとります。`мама` (女性名詞) が与格の `маме` になります。
5. Я пишу новой ручкой.
解説: 「〜で」という道具は造格で表します。`новая ручка` (女性) がセットで造格の `новой ручкой` になります。
ドリル2:アスペクトの確認
問題:( ) の中の動詞を正しいアスペクト・形で文に入れてみましょう。
- Вчера я весь день (читать) этот роман.
- Наконец, я (прочитать) этот роман.
- Завтра я (делать) домашнее задание.
- Я обещаю, что (сделать) это завтра.
解答と解説
1. читал
解説: 「一日中」というプロセスの表現なので、不完了体 `читать` の過去形を使います。
2. прочитал
解説: 「ついに」とあり、読み終えたという「結果」を表すため、完了体 `прочитать` の過去形を使います。
3. буду делать
解説: 未来の「プロセス」や「予定」を表すため、不完了体未来 `буду делать` を使います。
4. сделаю
解説: 「約束する」という文脈から、「やり遂げる」という未来の「結果」が求められるため、完了体未来 `сделаю` を使います。
今回のまとめ
実際に文を組み立ててみることで、自分の理解度を確認できたのではないでしょうか。文法ルールを思い出しながら、単語の形を正しく変化させる練習は、ロシア語を「使いこなす」ための非常に重要なトレーニングです。