第34回:「〜しながら」と「〜し終えて」 〜副動詞の使い方〜

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中級編 第34回:「〜しながら」と「〜し終えて」 〜副動詞の使い方〜

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今回は、動詞から作られるもう一つの重要な品詞、「副動詞(ふくどうし)」を学びます。これは、文のメインの動詞(主動詞)に対して、「〜しながら」という同時進行の状況や、「〜し終えて」という先行する動作を付け加える働きをします。英語の分詞構文 (`..., reading a book.` や `Having read the book, ...`) に似ています。副動詞を使いこなせると、文がより滑らかで立体的になります。

不完了体副動詞:「〜しながら」(同時進行)

主動詞の動作と同時に行われている動作を表します。作り方は、動詞の現在形 `они` の形から作ります。

作り方: 現在形 `они` の形の語尾 `-ют` または `-ят` を取り、 を付けます。(語幹が `ж, ч, ш, щ` で終わる場合は

不完了体副動詞の作り方と比較例文

читатьчитаютчитая (読みながら)

Он ужинал, смотря телевизор. (彼はテレビを見ながら夕食をとっていた。) - `смотреть`→`смотрят`→`смотря`


Гуляя по парку, я слушал музыку. (公園を散歩しながら、私は音楽を聴いていた。)

Она говорила, улыбаясь. (彼女は微笑みながら話していた。)

完了体副動詞:「〜し終えて」(前の動作)

主動詞の動作よりも前に完了した動作を表します。作り方は、動詞の過去形から作ります。

作り方: 過去形・男性単数の形から語尾の `-л` を取り、 を付けます。

完了体副動詞の作り方と比較例文

прочитатьпрочиталпрочитав (読み終えて)

Позавтракав, он пошёл на работу. (朝食をとり終えて、彼は仕事へ行った。)


Написав письмо, я отправил его по почте. (手紙を書き終えて、私はそれを郵便で送った。)

Закрыв дверь, она вышла из комнаты. (ドアを閉めて、彼女は部屋から出て行った。)

重要ルール: 副動詞が示す動作の主語は、必ず主文の主語と同じでなければなりません。


今回のまとめ

  1. 副動詞は、主文の動作に状況説明を加える。格変化はしない。
  2. 不完了体副動詞 (`-я/-а`)は「〜しながら」という同時進行の動作を表す。
  3. 完了体副動詞 (`-в`)は「〜し終えて」という前の動作を表す。

副動詞は、`и` (そして) で文を繋ぐよりも、動作の関係性をより明確に示すことができる、洗練された表現です。

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