第33回:「〜される」「〜された」 〜過去受動形動詞〜

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中級編 第33回:「〜される」「〜された」 〜過去受動形動詞〜

Здравствуйте!

前回、前々回と、「〜する」側の視点に立つ「能動形動詞」を学びました。今回はその対となる、「〜される」側の視点に立つ「受動形動詞」を学びます。特に、会話や文章で頻繁に使われる「〜された」という過去の受動を表す「過去受動形動詞」に焦点を当てます。「書かれた手紙」「建てられた家」のように、物事が受けた動作を説明できるようになります。

過去受動形動詞とは?

過去にある動作を「された」名詞の状態を説明する形容詞です。主に、目的語をとる完了体動詞から作られます。

作り方

作り方にはいくつかのパターンがありますが、最も基本的なのは、動詞の原形の語尾 -ть-нный に変えるものです。このとき、形容詞として性・数に合わせて変化します (`-нный, -нная, -нное, -нные`)。

例文で作り方を確認しよう

прочитать (読み終える) → прочитанный (読み終えられた)

написать (書き終える) → написанный (書き終えられた)

сделать (し終える) → сделанный (し終えられた)

※動詞によっては、`купить` (買う) → `купленный` のように、より複雑な変化をするものもあります。

使い方

過去受動形動詞も、普通の形容詞と同じように、修飾する名詞の性・数・格に合わせて変化します。そして、「誰によって〜されたか」という行為者は、造格で表します。

例文で使い方を学ぼう

能動文:

Пушкин написал этот роман. (プーシキンがこの小説を書いた。)

受動形動詞を使った文:

Это роман, написанный Пушкиным. (これはプーシキンによって書かれた小説です。) - `Пушкин`が造格の`Пушкиным`に


その他の例:

Я получил письмо, написанное по-английски. (私は英語で書かれた手紙を受け取りました。)

Этот дом был построен в прошлом году. (この家は去年建てられた。) - 短語尾形という、述語として使われる形もあります。


今回のまとめ

  1. 過去受動形動詞は「〜された」という、過去に受けた動作を表す形容詞。
  2. 完了体動詞から作られることが多く、基本的な作り方は`-ть`を`-нный`に変える。
  3. 「誰によって〜」という行為者は、造格で示す。

この形動詞を理解できると、ニュース記事や学術的な文章など、少し硬い文章もスムーズに読めるようになります。

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