06-03: いざShowtime(ショータイム)!~最終チェックと最高のPerformance(パフォーマンス)のために~
さあ、ついにこの時がやってきました!あなたがこれまで積み重ねてきた練習の成果を試す「本番」の舞台です。目標の100点獲得、あるいは自己ベストの更新に向けて、いよいよ挑戦ですね!
どんなに練習を重ねても、本番で実力を出し切れなければ悔いが残ります。最高のパフォーマンスを発揮するためには、歌う直前の「最終準備」と、本番に臨む「mindset(マインドセット:心構え)」が非常に重要になります。
緊張するのは当たり前。でも、その緊張を力に変え、リラックスしつつも最高の集中力で臨むための秘訣を、ここで確認しておきましょう。
本番前の最終チェックリスト
カラオケルームに入って、実際に歌い始める前に、以下の点をチェック&準備しましょう。
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体調管理は万全?
最高の声を出すには、体が資本です。前日は十分な睡眠を取りましたか?喉を乾燥させたり、刺激物を摂取したりしていませんか?風邪気味など、少しでも不調を感じる場合は無理をしないことも大切です。 -
喉のウォーミングアップはOK?
冷えた状態からいきなり歌い始めるのは喉に負担がかかります。部屋に入ったら、歌う前に必ず5分程度の軽いウォーミングアップを行いましょう。第3章で練習したリップロール、タングトリル、ハミング、軽い発声練習などがおすすめです。ただし、やりすぎて本番前に疲れないように注意! -
マイク・音響のsetting(セッティング:設定)は大丈夫?
まず1曲、歌い慣れた曲などを入れて、マイクの音量やエコーのかかり具合をチェックしましょう。自分にとって一番歌いやすく、声が自然に聞こえる設定に調整します(お店の人に頼める場合もあります)。スピーカーの位置も確認し、ハウリングが起きにくい立ち位置を意識するのも忘れずに。 -
挑戦する曲は決まった?
その日の自分の声の調子も考慮して、今日挑戦する曲を最終決定します。「今日はちょっと喉の調子が…」と感じるなら、無理に超高音の曲に挑戦するのは避けるなど、賢明な判断も必要です。自信のある得意な曲から歌い始めて、喉と気持ちを慣らしていくのも良い方法です。 -
歌詞・メロディーは頭に入ってる?
いざ歌い始めて「あれ、歌詞なんだっけ?」「ここのメロディーどうだっけ?」とならないように、挑戦する曲の歌詞やメロディーで、もし曖昧な部分があれば、頭の中で軽くおさらいしておきましょう。不安要素は少しでも減らしておくのが吉です。
本番で最高のパフォーマンスを発揮するための心構え
準備が整ったら、あとは本番を楽しむだけ!最高の歌を届けるための心の持ち方です。
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「練習は本番のように、本番は練習のように」
これはよく言われる言葉ですが、とても大切です。あなたはこれまで一生懸命練習してきました。その成果を信じましょう。練習でできていたことは、本番でもきっとできるはずです。「絶対に成功させなきゃ!」と気負いすぎず、いつもの練習の延長線上のような、リラックスした気持ちで臨むのがベストです。 -
Nervousness(ナーバスネス:緊張)は友達!受け入れよう
本番で緊張するのは、真剣に取り組んでいる証拠。決して悪いことではありません。むしろ、適度な緊張は集中力を高めてくれます。「あ、緊張してきたな。よし、集中できてる証拠だ!」くらいに、ポジティブに受け入れてみましょう。もし緊張しすぎていると感じたら、ゆっくりと腹式呼吸を数回繰り返したり、軽く肩を回したりして、体の力を抜いてみてください。 -
何よりも「楽しむ」ことを忘れずに!
これが一番大切かもしれません。点数も目標ももちろん大事ですが、歌うこと、音楽を楽しむという本来の目的を忘れないでください。あなたが心から楽しんで歌っているとき、そのポジティブなエネルギーは声にも乗り、聴いている人にも伝わり、結果的に最高のパフォーマンスにつながることが多いのです。 -
Focus(フォーカス)!一曲入魂!
曲が始まったら、他のことは一旦忘れましょう。過去の失敗も、未来の心配も、今は関係ありません。目の前の音程バー、流れるリズム、歌詞の世界、そして自分の声と体と心に、全ての意識を集中させます。その一曲に魂を込めるつもりで歌い切りましょう。 -
失敗しても引きずらない!すぐにreset(リセット)!
もし歌っている途中で音を外したり、リズムがズレたり、歌詞を間違えたりしても、そこで「あー、もうダメだ!」と落ち込んでしまうのは一番もったいない!ミスは誰にでもあります。大切なのは、その失敗を引きずらず、「はい、次!」とすぐに気持ちを切り替えて、次のフレーズに集中することです。最後まで諦めずに歌い切る姿勢が、良い結果につながることもあります。 -
結果をaccept(アクセプト:受け入れ)、次に活かす
歌い終わって結果が出たら、それがどんな点数であっても、まずは最後まで歌い切った自分自身を「よく頑張った!」と褒めてあげましょう。そして、結果(点数や各項目の評価)を冷静に受け止め、「ここが良かったな」「ここはやっぱり課題だな」と分析し、次回の練習や再挑戦への貴重なデータとして活かしていきましょう。
最高の準備と、リラックスしつつも集中した心構え。この二つが揃えば、あなたはきっと持てる力のすべてを発揮できるはずです。これまでの努力を信じて、自信を持って、そして何よりも楽しんで、あなたの挑戦の舞台に臨んでください!
健闘を祈ります!
…さて、これにて第6章は終了です。次はいよいよ、このサイトの締めくくり、「おわりに」のページです。