めざせ100点!カラオケ上達マスターへの道

06-02: 機種ごとの特徴を知ろう~DAM vs JOYSOUND 徹底比較(採点編)~

前のページでは、カラオケ100点の最大のカギとなる「音程」の精度を極限まで高める方法について学びましたね。音程バーと一体化するイメージ、掴めてきましたか?

さて、完璧な音程を目指す上で、もう一つ知っておくと有利になることがあります。それは、あなたが歌うカラオケの**機種ごとの「採点のクセ」や「評価の傾向」**です。同じように歌っても、機種が違うと点数が変わる…なんて経験をしたことがある人もいるかもしれません。

ここでは、日本のカラオケで主に導入されている二大巨頭、**DAM(ダム)**と**JOYSOUND(ジョイサウンド)**の採点機能(特に「精密採点」シリーズや「分析採点」シリーズなど、高得点を目指す際によく使われるモード)に焦点を当て、それぞれの特徴と対策を探っていきましょう。

注意:これはどちらの機種が優れているか、という話ではありません。それぞれの採点システムには個性があり、それを理解した上で戦略を立てることが、目標達成への近道になる、ということです。

DAM (例:精密採点シリーズ) の特徴と対策

全体的な傾向

  • Pitch Accuracy(音程の正確さ)」が最重要視される傾向が非常に強いと言われています。画面に表示される「見えるガイドメロディー」(音程バー)にいかに忠実に、正確に合わせられるかが、高得点を左右する最大の要因です。
  • Expression(表現力)」の評価項目が細かく設定されており、「抑揚」「しゃくり」「こぶし」「フォール」「ビブラート」がそれぞれ評価・加点対象となります。これらをバランス良く、かつ適切に入れることが求められます。
  • もちろん、Rhythm(リズム)」「Stability(安定性)」「Long Tone(ロングトーン)」も重要な評価要素です。

DAMでの高得点対策・ヒント

  • 音程: 何よりもまず、音程バーを100%なぞることを目指します。一瞬のズレも許されないくらいの意識で、ガイドメロディーを完璧に覚え、バーの色が常に最高評価(キラキラ光るなど)になるように歌いましょう。
  • 表現力(テクニック):
    • 抑揚: Aメロ・Bメロ・サビなど、構成に合わせて意識的に声量を変化させます。マイクの距離を調整するテクニックも有効です。
    • しゃくり・こぶし・フォール: 入れすぎは音程やリズムのズレにつながる可能性があるので注意。しかし、全く入れないと表現力点が伸び悩むことも。加点されやすいと言われる特定の箇所(例:フレーズの頭でしゃくり、フレーズの切れ目でフォール、演歌調の曲でのこぶしなど)で、採点機能に認識されやすいように、ややハッキリと入れてみる練習も戦略の一つです。(ただし、あくまで自然さを失わない範囲で!)
    • ビブラート: ロングトーンの最後などで、1秒以上を目安に、安定した綺麗な波形(サイン波のような)でかけることが重要と言われます。揺れの速さや深さも評価対象とされているため、心地よく聞こえる安定したビブラートを目指しましょう。(ビブラートのタイプ(箱型、波型など)も評価されるという説もありますが、まずは安定性が第一です。)
  • リズム: 画面のガイドに合わせて、ジャストのタイミングで歌うことを徹底します。「走り」や「タメ」は厳禁です。
  • 安定性・ロングトーン: 腹式呼吸で息をしっかり支え、音が揺れないように、そして指定された長さまでまっすぐ、均一な声量で伸ばし切ることが重要です。

JOYSOUND (例:分析採点シリーズ) の特徴と対策

全体的な傾向

  • 音程やリズムの正確さも当然重要ですが、DAMに比べると、「テクニック(特にしゃくり、ビブラート)」の検出回数や質が、点数に与える影響が大きい傾向があると言われることがあります。
  • 「熱唱度」や「なめらかさ」といった、JOYSOUND独自の評価基準が設けられている場合があります。
  • 音程の正確さだけでなく、声量や安定性、テクニックなどを含めた、総合的な歌唱力やバランスが評価される傾向があるとも考えられます。

JOYSOUNDでの高得点対策・ヒント

  • 音程・リズム: DAMと同様、基本として正確に合わせることが大前提です。ガイドメロディーやリズムガイドをしっかり確認しましょう。
  • テクニック(しゃくり・ビブラート): 採点基準を満たすような、ある程度の回数や質のしゃくり、ビブラートを入れることが、高得点につながりやすいと言われています。ただし、やはり入れすぎると不自然になったり、他の評価(音程など)に影響したりする可能性があるので、バランスが大切です。
  • 熱唱度・なめらかさ等: もしこれらの項目があれば、ある程度の声量で、かつ音程や声質を急激に変えすぎず、滑らかに歌うことを意識すると評価されやすいかもしれません。(具体的な基準は採点モードによります)
  • 安定性: DAM同様、安定した発声は重要です。しっかりとした息の支えを意識しましょう。
結局、どっちの機種がいいの?

これは、あなたの歌い方のスタイルや、得意なこと・苦手なことによって変わってきます。例えば、音程の正確さに絶対の自信がある人はDAMで高得点が出やすいかもしれませんし、ビブラートなどのテクニックが得意な人はJOYSOUNDの方が相性が良いと感じるかもしれません。

可能であれば、両方の機種の色々な採点モードを試してみて、自分が歌いやすい、または点数が出やすいと感じる機種やモードを見つけるのも良いでしょう。そして、目標達成のためには、普段から練習している機種で本番に臨むのが一番です。

最新情報をチェックしよう!

カラオケの機種や採点モードは、日々進化しています。新しい採点モードが登場したり、評価基準がアップデートされたりすることもあります。高得点を本気で目指すなら、カラオケメーカーの公式ウェブサイトや、カラオケ情報に詳しいウェブサイト、経験豊富なユーザーのブログなどで、最新の情報をチェックしてみるのも時には有効な手段です。

DAMとJOYSOUND、それぞれに採点の「個性」があります。その特徴を理解し、自分の歌い方を少し調整してみることで、100点獲得の可能性はさらに高まるでしょう。しかし、忘れてはいけないのは、どんな機種であっても、基本となる歌唱力(正確な音程、安定したリズム、しっかりとした発声)こそが最も重要であるということです。小手先のテクニックだけに頼らず、歌そのものの実力を磨き続けることが、結局は最高得点への一番の道なのです。

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