04-01: マイクと仲良くなろう~持ち方と距離で声が変わる!~
カラオケボックスに入って、まず手に取るものといえば…そう、「microphone(マイクロフォン、マイク)」ですよね!マイクは、あなたの素敵な歌声をスピーカーに届けてくれる、大切なパートナーです。
でも、意外と「なんとなく」持って歌っていませんか?実は、マイクの持ち方や口との距離を少し意識するだけで、あなたの声の聞こえ方は劇的に変わるんです!このページでは、あなたの歌声を最大限に活かすための、正しいマイクの使い方をマスターしましょう。
マイクってどうやって音を拾うの?(超基本)
マイクは、あなたが発した声(空気の振動)を電気の信号に変えて、アンプ(音を大きくする機械)やスピーカーに送る装置です。カラオケでよく使われるマイクは、「単一指向性(たんいつしこうせい)」といって、特定の一方向からの音を特に拾いやすいように作られています。つまり、マイクの頭の網々(あみあみ)の部分(グリルボールといいます)に、まっすぐ向かって歌うのが基本中の基本です。
正しいマイクの持ち方:カッコよさより「良い音」!
持ち方ひとつで、音がこもったり、ノイズが入ったりすることがあります。以下のポイントをチェックしましょう。
- 握る位置:マイクの頭(グリルボール)の下、本体の真ん中あたりを軽く握りましょう。
- NG! グリルボールを覆う持ち方:手のひらでグリルボールを覆ってしまうと、音がこもってしまい、本来の声がきちんと届きません。また、ハウリング(キーンという嫌な音)の原因にもなりやすいです。ラッパーみたいでカッコよく見えるかもしれませんが、歌にはNG!
- NG! マイクの底を持つ持ち方:マイクのケーブル接続部分(底)あたりを持つと、マイクが不安定になったり、手の動きでノイズが発生したりすることがあります。
- 握る強さ:ギュッと力強く握りしめる必要はありません。Relax(リラックス)して、でも落とさない程度に、安定して持てる強さで握りましょう。力みは声にも伝わってしまいますよ。
マイクと口の距離:ベストポジションを探そう!
マイクと口の距離は、声の音量や明瞭さに大きく影響します。基本の距離を覚え、声量に合わせて調整するのがコツです。
- 基本の距離:マイクのグリルボールの真正面から、握りこぶし一つ分(約5cm~10cm)離して歌うのが基本です。この距離で、自分の声が自然に、かつクリアに拾われるように意識しましょう。
- 大きな声を出すとき(サビなど): 声が大きすぎると、マイクが音を拾いきれずに音が割れてしまう(クリッピング)ことがあります。サビなどで力強く歌うときは、マイクを少し口から離して(約10cm~15cm程度)、音割れを防ぎましょう。
- 小さな声を出すとき(ウィスパーボイス、ささやくような歌い方など): 声が小さいときは、マイクが音を拾いにくくなります。基本の距離よりも少し近づけて(約5cm程度)、声をしっかりとマイクに届けましょう。
-
近づけすぎに注意(ポップノイズ対策):マイクを口に近づけすぎると、「パピプペポ」「バビブベボ」などの破裂音(はれつおん)を発音したときに、「ボフッ」というノイズ(ポップノイズ、または「吹かれ」といいます)が入ってしまうことがあります。これを防ぐには、
- 破裂音を発音する瞬間だけ、マイクを少し口から離す。
- マイクを口の真正面から少し斜め(例えば鼻の方向や口の少し下)に向ける。
マイクの角度も意識してみよう
基本的には、マイクの頭(グリルボール)が、あなたの口にまっすぐ向くように持ちましょう。これが最も効率よく声を拾う角度です。ただし、前述のポップノイズ対策のように、意図的に少し角度を変えることで、よりクリアな音を録る(またはスピーカーに出す)テクニックもあります。
キーン!を防ぐには?Howling(ハウリング)対策
カラオケで時々「キーン!」とか「ボーッ」という嫌な音が鳴ることがありますよね。あれを「ハウリング」といいます。これは、マイクがスピーカーから出た音を拾ってしまい、その音がまたスピーカーから出て…という音のループが起こることで発生します。
ハウリングを防ぐためには、以下の点に気をつけましょう。
- スピーカーにマイクを向けない。
- マイクのグリルボールを手で覆わない(音がこもり、ハウリングしやすくなります)。
- マイクとスピーカーの距離をできるだけ離す。
- (お店の人に相談できるなら)マイクの音量が大きすぎないか確認してもらう。
マイクは、あなたの歌声を伝えるための大切な道具です。正しい持ち方、距離、角度をマスターすることで、これまで以上に自分の声の魅力を引き出し、聴いている人にも心地よく届けることができるようになります。ぜひ、カラオケに行った際には意識して試してみてくださいね!