韓国語 入門編:「〜しない」と「〜できない」 〜否定文の作り方〜

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入門編:「〜しない」と「〜できない」 〜否定文の作り方〜

안녕하세요!

今回は、「〜しません」「〜できません」といった否定の表現を学びます。日本語では「〜ない」で済みますが、韓国語では、自分の意志で「〜しない」のか、能力や状況のせいで「〜できない」のかを、言葉の形で明確に区別します。このニュアンスの使い分けは、韓国語の表現をより正確にするための重要なステップです。

意志の否定:「〜しない」 (`안` / `~지 않다`)

単純な否定や、自分の意志で「〜しない」と決めていることを表します。作り方は2種類あります。

① 短い否定:`안` + 動詞/形容詞

動詞や形容詞の前に (アン) を置くだけの、シンプルで会話的な表現です。

例文 (`안`)

저는 학교에 가요. (私は学校に行きません。)

이 영화는 재미있어요. (この映画は面白くありません。)

※ `공부하다` (勉強する) のような「名詞+하다」の動詞は、`공부를 안 해요` のように名詞と `하다` の間に `안` が入ります。

② 長い否定:語幹 + `~지 않다`

動詞や形容詞の語幹に ~지 않다 (チ アンタ) を付けます。少し硬い、書き言葉的な響きがあります。

저는 학교에 가지 않아요. (私は学校に行きません。)

能力の否定:「〜できない」 (`못` / `~지 못하다`)

能力が足りない、時間がない、状況が許さないなどの理由で「〜できない」ことを表します。形容詞には使えません。

① 短い否定:`못` + 動詞

動詞の前に (モッ) を置きます。

例文 (`못`)

저는 수영을 해요. (私は泳げません。) - 能力がない

바빠서 전화를 받았어요. (忙しくて電話に出られませんでした。) - 状況的に不可能

② 長い否定:語幹 + `~지 못하다`

動詞の語幹に ~지 못하다 (チ モタダ) を付けます。

어제 잠을 자지 못했어요. (昨日、眠ることができませんでした。)


今回のまとめ

  1. 意志の否定「〜しない」は `안` または `~지 않다` を使う。
  2. 能力の否定「〜できない」は `못` または `~지 못하다` を使う。

「キムチは辛くて食べます」と「キムチは嫌いだから食べます」では、意味が全く異なります。この違いを意識することが、韓国語の表現力を豊かにします。

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